2020/02/26 23:04/鷦鷯飛蝗

臥所歪める架天の車

重ねて編成も無辺の砦

路傍の唐草も緑を滲ませて

落磊絶えない疑問の墓場

節黒のない矢柄ばかり

水蒸気が邪魔をしないから

どぎつい美しさが一巡ごとに咲いてくる

凍るような静けさの

隙間から窺われている自覚を垂らして

流れるまでもなく染み込む

土の疎らさを想う

俺の血もそう

受け止めてすらもらえない

そんな有様だから

明けてはしゃれこうべ

眼窩を這う蜈蚣と蠍の家

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