2020/02/28 22:20/鷦鷯飛蝗

藻屑蔓延る石畳に転がした

杖は雨上がりの空を睨んで

唱う祝詞は雹を象らせ

溶かしては恵みの雨

太陽は働きすぎ

充血した愛が

鬱血した思いを昂らせながら爛れきっていく


焦げ跡を舐めた思い出は

煌びやかに着飾った腐乱死体と常世虫とこよむし

落ち窪んだ眼窩に

夢惑う節くれを数えてみたい

荒んでばっかの膚熟はだなれも

敲いてみれば遠く伸びる馬鍬の哭き声


響き渡る裾野、乾いて絆した

進む先に素人

かかずらって丸焼け

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