2020/01/26 23:46/鷦鷯飛蝗

それを詳しく捉えることは

それを深々突き立てること

組み合わせが活性を生して

埋め合わせは約定を断つ

浮き沈みを工面して

閾値を降ればすべてが味気ない

ちょうど心の経路のような

月の見えない夜の街を往く

囲いの先を予測として識ってしまえば

空白ベースで世界を描ける

必至になって繰り返してみても伝わらない

お互いの間にある真空を

殴りつけてみて偏光が揺らぐ

血しぶきが浮かぶ

月みたいに饐えていて

そこでようやく

死んだ身を顧みる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る