2020/01/26 0:10/鷦鷯飛蝗

機械的な煌めきを

深く填め込んだ空に

癒合した四肢を飾って

りん、とか、らん、とか

響き渡る鳴き声を

鈴みたいだって愛でて

法則性を見初めない

知らないふりの古さで

どんな刺激でどう歌うのか

わかってしまえばつまらない

遠く咲く、遥かな翅のように

雪は崩れる

対称性を増して

膨らみ切ったフラクタルが

贖いを求めて

繰り込みを被せる

潮の花を蒔く

炎の贄に

燃やし尽くされた

貴女の冠を

焔のかたちに描いて彫って

流し去った削り滓こそ

きっとぼくらが

焼けずにいた夢

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