2020/01/21 22:53/鷦鷯飛蝗

低すぎる星が

神様に蹴り返されて墜ちてくる

母親の無意識に抱きつかれて

遠く、音はきっと風になる

鉄錆の街で生きている

末の闇で

今日も鋼の雨が降る

終えるものたちの

ただ光る空に

浮かぶ標に身を準えて

贅沢過ぎる

位の墓だと

いつかあいつが言っていた


由来不明の星の跡

いや、概ね未詳の弓の宿

ひき毟って、天使の翅

そんなの、昇ったことの証明に過ぎない

何も無い、何もいらないなんて嘘を吐く子供の

酒樽に酔い、倍音にくるまる赤子の

血眼が捉える幻に過ぎない


それでも宇宙そらを目指す羽衣の

骨董品が、運ぶ夕暮れ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る