2020/01/07 21:23/鷦鷯飛蝗

知らないこと全部どうせ嘘なんだって言って

煤けて見せて、欠けてばっかりの

箱詰めされた景色と

知らない足音

豊穣に閉ざされたまま

聞こえてくるの

きっとばかだったんだって

涙声でそらを溶かして

浮雲に縋るような毎日も

鬱屈した森林に奪われた陽射しも

ちゃんと手元にある

すり抜けてここへ

いつまでも泣いてないで

触れない、寿げない

ありもしないと思い込んでいるだけの

君と命を繋いでいって

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