2019/12/24 0:12/鷦鷯飛蝗

遅滞無く繰り込まれていく迂遠の直角

三等辺四角形の最長辺を探して

カウントゼロで涙を冒涜

贖うあてもないと

言い訳にもならない罪滅ぼしを重ねる


菱形の雪が降る

頂点ばかり上を向いて足の裏

溶けもせずに突き刺さる

黒ずんだ大地に鮮血

粘ついて赤みを添える


ひきつる肌を撫でる指の

感覚だってもう無くて

無臭の世界に違和を叫んでる


ひとりでに白く染まり

赤黒くいていくこの肌に

刻まれた所以も

一緒に連れて行ってくれ

小さく潰しきってくれ

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