2019/11/21 20:17/鷦鷯飛蝗

透き通れない息の澱みを吐く

染み付かないで消えていけ、

消えていく、臭いを嗅ぐ、

嗅ぎたくなんてないのにな


有象無象の澱で祈りはできていて

澱んだ祝詞を成す、紡ぐ、

黄昏る、夜の末の、雨止みに

取り落とす、行く末の、

ひとり刹那に盥回し


叢の、緋色で、呆れて咲いていた、んだ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る