2019/10/10 23:10/鷦鷯飛蝗

夕陽が腐るまでに西を向こう

揺るぎない空を

昏く炙る夕陽を射よう

生きがいなどなくても

まほろばは閉ざせる


浪費が詰まるまでは君の向こう

やるせない夜半を

辛く射切る星を知ろう

朔杯などなくても

行く末は焦がせる


纏い崩しの色の肝

囲い戻しの城の木と

咲くあてのない花々を比べてみて

刃が毀る

何かは灯る


詫び謌も無いと

後目に削がれる

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