2019/09/01 22:16/鷦鷯飛蝗

冬の蜻蛉

研ぎ澄まして

ふらつく飛行の果ては雨

辿り着く、先の、空、昊、霄、そらごと咥えて

いなくなれ、見えなくなれ

地平線よりは先に行け


蒼銀色に光る川

油の下から覗く、朽ち、口をパクつかせる鯉、の群ども

階段下の炊飯器と

無様に歪むトタン屋根

礫砂の墓標にいつかこの身も加えてほしかった、ほしかった、命

溶かした

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