2019/08/04 21:26/鷦鷯飛蝗
膨れ上がった白い空
ささくれだったきみの声
まんじりともせず
揺るがない息の帳盗んで
掲げてみたって
あやふやなままの無為に
罪悪感に囲まれてしまう
その正しさに上滑り
吹き飛ばした繰り返しの鵺は
それ自体こそ価値を成していたのであって
変奏は繰り返し無くして成り立たないのだから
もう、何もない、あの頃の自分は消えてしまった
伝わない汗が湧いてくる
移せない、渡せない、命を抱えて裂き降らし
へし折れそうな腕に
動かない脚
どうできているかもわからない躰で
語らない騒ぎを唱えてくる
多くを備えてて、求めるものが足りてない
そういう殻だ、いまのぼくは
足りないもの以外求めるわけはない
それだけのことだとわかっていても
ほら、消えた、だから目を離せない
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