2019/07/22 18:26/鷦鷯飛蝗
僕達は時々証明しなくちゃならない
自分の肩にはなにも載ってなんかいないってことを
物語を押し流して
僕達の身軽さを証明してくれる土砂降りに撃たれなくちゃならない
時に裸足で、つくりものの大地に立っているのだと認めなくちゃならない
この川がまだ涸れていなかったと
証明してくれる土砂降りに感謝しなくてはならない
土の臭い、酸っぱい、厨房裏の臭い、ゴミ捨て場の臭い、雨の臭い
包まれるままに受け入れて
ありのままにそこにあると気付かなくてはならない
雨は万人を潤し、万人を干すと知って
相憎むことなく
ただ踊らされる身と知らねばならない
こうして穴蔵に蟄居するのは
そのことから逃れることにはならない
諦めるほかない
諦めるほかない
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