2019/07/07 17:15/鷦鷯飛蝗
流されるのが癖で
訊かない命を
中途半端が信条で
言わない翆が浮いてくる
洛外に在る
自適を誇る
無念を想う
望むがまま
至ったところに満ち足りる
穏やかな、安らかなまま
叶えたのだ、
幼い自分の願いが
無邪気にこの頸を絞めてくる
誰も悪くない、自分も
もう、済んでいるのだ
次の駅は見えない
吊革は連なっていない
都市の喧噪は慣れない
伸びる過程、枯れた訳じゃない
冷えた汗が肌を粟立たせる
鉄塔、電線、乗り逃した一本前
棒になった脚と
木偶の坊の自分
辿り着いたには違いない
何の文句もありはしない
そういう風に、確かに死んでいる
死んでいたけど、雰囲気で誤魔化した
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