2019/07/04 1:29 /鷦鷯飛蝗

沈め、水底より深く

浮かべ、いや果てより深く

生乾きの郷愁も

紅蓮逸らしの劣情も

吹き荒ぶ柔軟剤に憑かせて絆せ

上塗りを積み重ね誤魔化した

ハイエナの鉾先も

躱し交わして歪に稼げ

止まらない

いつの世にも下らない

満たせぬ夜伽と

廻る無駄骨折り尽くして

腑抜けたままの空に

阻まれた眺め《長雨》堪えて

薄氷うすらい踏み抜いて言祝がず

冠城組み付いて音 がぬ

ままに、望まぬ、世継ぎも、偽るだけとして

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