足枷を気にしないで

行きたいとこへきっと行って

忘れるのは

喪失じゃないよ

どこか大切な奥の方

すぐには開かない抽斗に

仕舞ってるだけ

水っぽい思いを飲み下して

腹を毀（こわ）した

戻れないように

望まぬ理想を抱えてみて

掲げる理想に悶えてみて

亡くせない思いとそれは

いつでも軽くない

冴えない夜に鳴いてみたって変わらない

茫然、オートミールをかき込む手はふるえてる

吐き気がして立ち止まる

ベンチはそこにある

暑くもなく寒くもないから

醒めない朝に妬いてみたって変わらない

当然、ソースコードを書き込む手はふるえてる

終わらないデバッグ走らせておいて

バグなんてそのままでいいよ

ビクビクしながらキーを叩くんだ

書いては……消して……

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