2019/06/25 22:43/鷦鷯飛蝗

レシート

落ち窪んだ棚田

熊蜂の飛行


何もない空と

海と大地

あと僕


膚を食い破って

溢れ出す蜘蛛の子の夢

腓返る君を連れ出して

手を伸ばしたんだ闇の底へ

擦れたくても消えないままで

律儀なままで


瞬く星に囲まれて

裸のままで浮かんでたんだ

誰も守ってくれないんだってさ

最初から気付いちゃってたんだ

僕じゃなくちゃいけないことなんてどこにもなかった

たまたま僕だっただけだった

別にそんなことどうだっていいんだ

いいんだ……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る