2019/05/21 12:35/鷦鷯飛蝗

ギラギラした若葉の壁が視界を塞いでいて

生い茂った夏草の上で君が自らを鬱いでいる


降り注ぐ日差しは君のものなのに

いらないいらない、いやだいやだ、って

専ら君は拒絶する

木陰なんて穴だらけ

ほんとは適度な量なら欲しい

そういうことだろ?


風がを散らす

降ってくるどれかには毛虫がへばりついている

そういう想像で、君はそこにだって居られなくなる

心地よいだけの場所なんてどこにもなくて、陰気な穴蔵に逆戻りだ

それはいやだからってんで、また突き刺す日射しと出会いに出てくる

気付けばいいんだ

堂々巡りに

言ったってきかないので

僕はしらない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る