2限:クラスメイト
「じゃぁ、“にゃあ”から。にゃあは
「――にゃあ?」
「よろしくニィ~」
「――
四人の中では
左右の瞳の色が違うのは生来なのか、人工的なものか
猫耳を
それにしてもだ。一年生って。
複式学級だったのか、このZ組というクラスは。
聞いていた話とは
「それじゃ~、次はー……」
「はい、それでは――わたしは
これから仲良くして下さいね」
「――こちらこそ」
制服はスカート丈が短いものの、ほぼ指定通り、
明るい髪色だがセミロングに切り
違和感を感じるのはアクセサリの
「じゃあ、
「ダー。ぼくは
「――カーチャさん、でありますか」
「さん、はいらないし」
一見、プラチナブロンドのボリューミーなボブに見えるがその実、襟足が極端に長いダブルウルフ。手裏剣状の髪飾りが奇妙。大きな目だが
「最後に、
「あたしは
「――」
同じ学年、という訳か。
四人の中では一番
ストレートの黒髪は
「えーと……もしかして、
「……はい」
取っ付きにくい女子だな、こいつは。
機嫌が悪いんじゃなく、警戒しているんだろう。女ばかりのクラスに男子が入ってきたら、そりゃ
それにしても、視線から感じる敵意が凄い。
女装してきたのが
他の三人は兎も角、この女だけは気を付けよう。
「……それじゃあ、先生も自己紹介しておきますね。
先生の名前は、
「はい、勉強させて
どうりで、
生徒とはいえ、専門家
「それから、Z組の生徒さんはもう一人います。訳あって
夜間課程があるのか?
と云う事は成人で兼業者がいるのか?
考え
「あっ、もう時間ですね!それでは朝のホームルームはここ迄にしておきましょう。
本来でしたら今日から通常授業が始まる予定でしたけど、
詳しくは、担任の
特別授業――ね。
一体、なにをするんだ?
こんな事を思っている場合ではないのは百も承知だが――
――楽しみ、だ。
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