第一章:百鬼哉行の場合
1限:准尉、見参
――――――― 1 ―――――――
―――死立
今年は冷え込みと暖かさが
入学式や始業式の
やはり、四季の
自然と背筋が伸びる、そんな感じ。この
まず、立ち寄るのは職員室だっけか。
いや、その前に学園長室に向かう
問題は
―――――
「わぁ、すっごくキレイな“コ”だニィッ!」
招き入れられた教室の、その引き戸を開けて一歩立ち入ったところで第一声。
ふん――下らない。
――っ!?
教壇
なんだ、コレは。
一人、二人、三人、四人……4人?
二列ずつ、整然と並べられた机と椅子、30席。だというのに、ほぼ空席。
たった、たった四人。その四人
思わず、瞳を左右に流し、再確認する
学校、ってところは、こんなに人が少ない場所なのか?
その、たった四人の生徒だというのに、皆、指定されている
白を基調としたセーラー服、襟と袖、スカートには
一人として正式な着こなしをしている者がいない。
指揮官は、無能。分隊にも満たないこの人数さえ統括できないのであれば、辞すのが
まあ、その指揮官、いや、教師か。そもそも女性の教師なのだから、女々しい、という語は何の意味も
「あははは……それじゃあ、
この若い女教師、作り笑顔が下手過ぎる。
表情筋の使い方が圧倒的に
眼鏡の下で目が泳いでいる。ついでに
恐れているのか、じぶんを?いや、この教室を、か?
――百鬼夜子、と。
「はじめまして、
「あれれ?女の子なの?てっきり、男の子だと思ったし」
――
メラニー法で
どこかでミスをしたか?
歩き方、重心移動、
まあ、一人にでもバレてしまったら押し通す意味はない。明かす、か。
黒板に書いた名を
「失礼致しました――改めて、じぶんは、
「なんで女子の制服着てるの?そっち
「
「
「なーんだ、変装なのかぁ。残念だったね、ういちゃん」
「……」
「えーと……
「――承知。
「――えーと……
「
「――あははは……それじゃあ、
「承知」
天井
「それじゃあ、朝のホームルームですけどぉ~……転入してきた
ホームルーム?
ミーティングの
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