1985年3月8日 月刊ニュータイプ創刊 センセーション

アニメ雑誌月刊ニュータイプ創刊を知ったのは、エルガイムの毎週あらすじを連載していたザ・テレビジョン経由だったでしょうか。同じカドカワさんでしたし、当時のアニメ雑誌撩乱の中であっても有りだったかなとも。


その一報の後では、中学校近くの書店でガンダムMk-IIアップの月刊ニュータイプ創刊のポスターが入口にどんどんと貼って有りました。当時のカドカワの営業さんは実にピンポイントな戦略でしょうかね、多分学校に近い書店は隈無くこのお祭り告知であったろうと思います。


そう、ボスター以外にも何かあった筈と思ったら、googleで検索したら0号有りましたね。チャムファウ表紙のプロモーション号。そこでまずA4変形版からの更に見開きに驚き、発売日まできっと書店のポスターを見てはわくわくしていた筈。

でも何でプロモーション号持っていた様な感覚あるんだろ、何となくそこでアニメックから移籍の井上さんの様子も見れた筈なんですけど、大盤振る舞いで無料配布していたのかな、ここ曖昧過ぎる。


そして1985年3月8日、月刊ニュータイプ創刊当日。地方青森は1日2日程遅れで入ってきてた筈も、定価400円で間違いなく買いました。アーリー永野護ファンの私にとっては連載漫画「フール・フォー・ザ・シティ」は何度見返した事か。最初のページコラムの楽器格好良いもここからでしたね。


肝心のガンダムネタは…確かにZガンダム巻頭特集はあった筈。印象的なリックディアス侵入シーンもあったし、黒いガンダムのドアップも有った筈。版権セルに関してはまだまだ少ないものの、ガンダムシリーズ再起動に掛ける願いは充分過ぎる程届いた筈。現に悪い思い出が無いですからね。


ガンダムシリーズ再起動と、常識を覆した大判月刊ニュータイプ創刊、この二つの出来事は実に大きいですね。世間的にはビデオもやっと家庭に普及し始めましたから、雑誌の存在意義が問われ始める時期で有りました。ここへ如何に付加価値を吹き込めるか、かなり腐心されたと思います。結果月刊ニュータイプは今日迄発刊される訳です。


そして、この月刊ニュータイプ創刊イデオロギーが現在までの月刊ニュータイプに至るのですけど…現在のニュータイプは創刊号400円から徐々に値上がりし800円に。今時の中学生にはおいそれと買えないかなと。

おまけにゴムバンドされているので、現在どんな雑誌なんだろうと、書店でコーナー横切る度に思う訳です。

ミレニアム周辺では、何故かセブンイレブンにも置かれ立ち読みしていたのですけどね。連載の映画製作速報コラムは興奮しかないですね。ここがごっそりインターネットに持って行かれてますから、時代の先端は確実に行ってましたね。


最後に憚らず言えるのならば、現在の月刊ニュータイプはお馴染みさんのニュータイプの雑誌で有り、これから生まれるべきであるニュータイプに対しては、お財布的に厳しい環境と思われます。

月刊ニュータイプに全部希望を背負わせるつもりは有りませんけど、誰もがニュータイプ、それもまた夢幻の如くかもしれません。

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