白紙病
1.
そのへんで歩いている人間をひっ捕まえてアンケートを取った場合、十中八九が「何を考えているかわからない」「薄笑いが不気味」「全く共感出来ない」という解答が続々と集まることが容易に推測できるタイプの人間というのが存在する。
例えば、今日『惑星の王子様』という小説をだした社会学者の古谷詠美男なんかは、そのタイプである。
その古谷はいま、自らが出した小説について、番組で激論を飛ばしていた。
芸人あがりのコメンテーターは、自分の好感度に気をつかいながら、その小説について、凡庸なコメントをしていた。「元々、文学というのは、人を感動させたり、人生の素晴らしさを書いたものではないですか」などと俗情との結託に満ちたコメントを、古谷氏は冷笑を持って答える。
「どれだけの人たちが塵芥賞を読んでいると思うんですが。文芸雑誌の売れ行きについて調べましたが、良くて一万程度。誰も文学なんて読んじゃいない。なにかに感動したければ、それこそ司馬遼太郎などの歴史小説でも読んでりゃいいんです」
そのように言って、わざと悪役として暴言を吐く。事実、筆者の近くのラーメン屋の店主は司馬遼太郎を文学として読んでいる。
とにかく人様の反感を書いそうなことばかりいう。視聴者は「何であんなやつをテレビに出しているんだ」と文句をつけるために、スマホを操作する。
しかし、番組プロデューサーは視聴者が文句を言うためにデレビを見ていることくらい、既にお見通し。お笑い芸人は既に貧弱になって、自分の身を守るために暴言を発することはない。
従って、彼のような社会学者こそが求められるのだ。
出番が終わると、ニヤケ顔の炎事(これが名前だ)プロデューサーが、古谷に近づいてくる。古谷は社会学者的な直感で、その笑顔を分析する。良くも悪くも視聴率を上げるためのカモであり、そのカモを鍋にするまでには逃がすものか、という顔だな、これは。
炎事プロデューサーは声をあげていう。
「いやあ、この間に出版された小説を読ませてもらったよ。もっとも、読めているかどうかは心配なんだけどさ」
「ははは。社会学者もそうですが、資料をきちんと読めた、なんて確信を持てることなんかはありませんよ。資料を読み込むということは、見落としがないかどうか、という恐怖との戦いなんです」
炎事はニヤケ顔をしているが、その笑顔が少々凍てついている。
それは困惑した人が見せる典型的な表情。
「いや、読めないというか……白紙じゃないですか」
2.
そうだ、古谷氏が書いた小説というのは「白紙」なのである。
小説かどうかはともかくとして「白紙」のエッセイというのは存在している。例えば昭和五十二年九月に発売された、第十二巻第三号の『面白半分』という雑誌には、当初タモリが『ハナモゲラ語の思想』というタイトルの文章を寄稿する予定であったのだが「タモリが原稿を出してくれねーんだよ」という断わりと共に、雑誌のページを空白にするということをやってのけたのである。この話は本当なので、各人調べて欲しい。
また、二〇一四年にも翻訳が出たとされる『すべての男がSEX以外に考えていること』の中身も全部空白である。要は「すべての男がSEX以外に考えていること」は「空集合」であるというおどけたジョークであるわけだ。これも本当。
というわけで、実は白紙で本が出たり、文章が載ったりすることは別段珍しいことではないわけで、それは古谷氏が、その小説が書籍化された「あとがき」にも「白紙の文学史」ということで提出した通りである。
これだけなら話題にはならないのだが、いわば文学批評家の大家が解説を書いたのである。とにかく絶賛、絶賛、大絶賛である。論旨としては、現代社会においては、文章などは読まれることがなく、皆が自分のイメージを勝手に文章に投影している。それは、文章が書かれたページではなく、白紙を見ているに過ぎない、云々。
これほど読者を馬鹿にしている話はないのだが、馬鹿にされて怒れば話題になる。
しかも、出版社が何を勘違いしたのか、これを塵芥賞に載せる。
審査員はポカンとしながら、古谷氏を攻撃するのだが、そもそも古谷氏はただ自分のやりたいことをやっているのに文句を言われる筋合いはないわけで、だったら文句は出版社に言えという感じだが、作家というのは案外そういう縦や横のつながりに弱く、顔色を伺っているわけだ。
ちなみに、この批評家がなぜ古谷の本にそのような解説を書いたか、というと、実は古谷と出来ているのではないか、という噂があったからだ。作家には同性愛者は珍しくはない。
しかし、自分の権威を使って、気になる作家にツバをつけているのではないか、という噂はやたらとあった。それは同性愛者に対する偏見であり、差別であるというのは否めないのだが、しかし実際に彼が絶賛する小説を見ると、首を傾げざるを得ないのである。
「だいたい、皆は塵芥賞作家というのを使いまわしているだけで、その内容については誰も考えませんからね。僕もそういう態度ですよ。文学なんてゴミ。ただ塵芥賞を取れば、皆はそういうものか、と思ってくれるので欲しい。それだけです」
古谷氏は番組の最後にこのようなことを言って去った。
3.
番組のスタジオから出ると、古谷の彼女からメッセージが届いていた。
古谷の彼女は、一般的に清純そうで、性的なものを忌避しそうな、黒髪長髪のお嬢様タイプでありながらも、しかしその身体は、性的なものを挑発する、いわば出るところは出ていて、ひっこむところはひっこんでいるタイプ。そのギャップが男性の性欲を煽り立て、興奮させる。AVのパッケージにうつっていたら、一度は確認して、裏側を見たいと思わせてくれる。
このような性的な描写が出てくるのは、ひとえに古谷が「彼女からのメッセージ」というと、まず思い浮かべるのが「セックス」であったからだ。
別に、メッセージで常に彼女が「セックス」を望んでいるわけではない。それほど万年発情期というわけでも、淫乱というわけでも、あるいはセックス依存症でもなかった。単純に古谷が、「彼女のメッセージ」が届くたびに、何かとセックスを強要していたからだ。
しかし、彼は抑圧的かつ命令的な態度を取ることはなかった。
なぜなら、古谷はフェミニストだと自認しており、その社会学で鍛えられた屁理屈を使い、とにかく「セックスを拒否する理由はない」ということを延々とねちっこく論破していたからである。つまり、古谷は彼女が自発的にセックスに同意したという体裁を整えていたということであり、さらにタチが悪いことに、古谷の彼女はフェニストではなかったので、そういった権力関係をおかしいと思わなかったのである。
従って、古谷氏はそのメッセージを見ながら、段々と自分の息子が自己主張をしていることに気がついた。既にそういう円環の理が出来てしまっているので、恰もパブロフの犬のように、条件反射してしまうのである。
現代社会における自由の意思の問題について考えながら、古谷氏は「彼女のメッセージ」を読むことにした。どうせ、終着点はセックスだ。
「別れましょう」
古谷氏は思わず、その場で飛び上がって「はぁ?」と大声を出す。
周囲の人間はまた古谷がやらかしたのかと思い、その様子をSNSで流す。流された文面は「古谷というクソキモい社会学者が街中で騒いでいでウザい」みたいな感じ。
これは明らかなデマだが、誰も気にしない。なにより、古谷が気にしていない。
それはともかくとして、古谷の動向にフォーカスしよう。
古谷は急いで彼女に電話をかける。とにかく、この手の問題に関しては、メッセージでやるより、音声でやったほうがいいのである。古谷はフェミニストだと自認しており、男女関係の権力構造には敏感であり、従って相手を無理やり封じ込めるためには、声を使ったほうが良いと考えるのである。
ムッチャブルブルポン(発信音がカスタマイズされているだめ、こういう音)。
「はい、上野ですが」
「メッセージ見たんだけど、別れるって何さ」
古谷は、ただ社会学的な見地には一切貢献しない、弁舌に長けた頭脳をフル回転させる。彼女が別れるといったことに対して、思い当たる節は幾つもある。逆に別れないほうがおかしいのでは、という気がするが、彼はフェニストを自認していたので、女性の自己決定権を最大限に尊重し、別れる理由が大量にあったとしても、本人が罪悪感の余り別れたほうがいいのではないかとふと思ったとしても、本人が別れると言わないのならば別れないという意思を尊重していたのである。
「そのね、さっきさ、古谷くんの夕ヒッターを見たんだけど」
「なにか不味いこと書いてあったっけ」
「いやさ、『今日の夕食美味しかった』って書いて、何処かのランチの写真をアップしてたじゃない」
「書いてあったけど、それがどうかしたの」
「あれって、要は『今日の夕食は美味しかったけど、彼女の夕食はクソ不味い。こんなクソまずい彼女を持った俺は不幸だ。やっぱり彼女とは別れるべきだ。俺には美味しい夕食を作れるセフレがいる。そのセフレを昇格させて彼女にすればいい。そうすればセックスもできるし、美味しい夕食もゲットできる。一石二鳥』ってことでしょ?」
古谷氏は思わず、その場で飛び上がって「はぁ?」と大声を出す。周囲の人間はまた古谷がやらかしたのかと思い、その様子をSNSで流す。
「いや、確かに僕は君の夕食はクソ不味いし、クソ不味いから殴ったこともある。それは僕がフェミニストであり、女性は殴ってはいけない、というのは女性を逆差別することになるわけで、だからこそ殴らないといけない、むしろ助走をつけて力強く殴らないといけない、と強く確信したから出た行為であって、別に殴ることは、君が不愉快だからということではないし、むしろ愛があってこそ殴るということを理解して欲しいし、従ってこれが別れる理由ではないということはわかるよね」
その喋りっぷりは恰もオタクを思わせる早口であり、その早口のせいか、スマートフォンがみるみるうちに唾液にまみれ、恐らく防滴加工如きではぶっ壊れるだろうと推測する。周囲の人々は「古谷はオタクみたいな喋りかたで、女だからお前を殴るなどの男尊女卑的なことを電話で喋っている」等の実況中継。その投稿は既に千人のユーザーからお気に入りにされるほどである。
とにかく、その様子で古谷が彼女を論破しようとしたのはいいのだが、しかし歩きスマホというのは前方の不注意を促すもので、その結果として、肩やら腕やらに入れ墨をした大男と派手にぶつかることになる。
偏見はよくないと思われるが、社会学的な統計から算出した結果、そいつはチンピラというかヤンキーというかチーマーというか、一般的に殴るのが好きだという偏見がある階級の人間にも見えるし、その男は、古谷をテレビで見るたびに、こいつを殴りたい、そしてテレビを消して、夕ヒッターを見てても、こいつの発言が流れてきてはこいつを殴りたい、という気持ちしかなかった。もしその見た目から想像されるものとは違い、彼がジムで汗を流して肉体を鍛えることに喜びを感じるような善良な市民であったとしても、古谷が殴られていただろう。
とにかく古谷が殴られることは既定路線であるのだ。
周囲も止めるどころか、古谷が殴られる姿を見たい、あわよくばその殴られる様子をSNSに流して実況中継したい、ただしあくまでも、その投稿は「古谷が殴られる様子が見られて最高!」という本音を出すわけではなく、あくまで冷静に、かつ日本社会を憂れうるような形で。「確かに古谷氏はむかつくけど暴力は良くない、そのように暴力で表現の自由を脅かすのは良くない」といったような、良識的な発言が望ましい。
このように書いている間に、既に古谷氏はその男にボコボコにされていた。どれくらいボコボコにされたかというと、彼の小説の評判くらいボコボコにされたわけで、古谷の頭も、彼が書いた――実際には書いていない――小説くらい真っ白になったわけである。
4.
「はあ、全ての文章が白紙に見えると、そういうわけですな」
屈強な男に、まるで彼が自分の彼女にやっていたかのような蹂躙を加えられたのだが、奇跡的に超人的な自然治癒力を発揮したため、傷口はみるみるうちにふさがったのだが、どうもそのときから調子が良くない。
それはもしかしたら、フェミニストを自認することで、異常なまでの強さを持つようになったのかもしれない。事実、古谷の周辺でフェニストを自認する男たちは、フリーセックスも提唱しており、超人的な性欲を発散させていた。
「ええ、そうなんです。恐らく殴られたときに、言語野の一部に傷がついて後遺症が起きたと思うんです。これは由々しき自体で、あとでガッポリと慰謝料を貰うつもりです」
古谷の主治医は、レントゲン写真をめくりながら、少し首を傾げる。
「とはいえ、古谷君、君の脳には傷が入っているわけじゃないようなんだよ。写真を見るからにビックリするほど正常。正常すぎて『なぜこんな正常な脳の持ち主が、テレビであんな異常な発言をするんだ……』と思うくらいに正常なんだよ。最も、正常も行き過ぎると過剰なのかもしれないが」
古谷は、主治医が発した小粋なジョークを単なる戯言だと聞き流しつつ、そこに飾られている掛け軸に目をやった。それは白紙に丸が描かれたもので、禅における書画である。古谷はその掛け軸を見ながら「丸、丸と言えば日の丸、日の丸といえば日本の国旗……」といったことを連想していた。
「おや、後ろの掛け軸が気になるかな」
古谷は「丸」をきっかけに様々な妄想を膨らませて、頭がぼんやりとしていたせいか、主治医が二度、三度、声をかけなければ、こちらに気がつくことがなかった。話の腰を折られた主治医は一度咳払いをすると、話を繰り返した。
「これは、わたしが座禅しにいくお寺のお坊さんに描いてもらったもので、君も知っている通り、円相と呼ばれるものだ。ところで、これを見て何を思う?」
「一般的には、禅における円相は『捕らわれることのない、執着することのない、流れるような心』を最も図形的に現しているのが円だと言われていますね。だから、いわゆるこの掛け軸というのは、いわば禅における悟りの心を……」
主治医は目の前でパンと手を叩く。恐らく、古谷の話を止めるためだろう。古谷はビクッとして、禅に関する博識を披露する機会を失ってしまった。
「それは恐らく、ウィキペディアにも書いてあることじゃ。あるいは禅の専門書でも読めばよい。で、君は何を思ったのかね?」
気に食わない学校の教師みたいな態度の主治医に、古谷は少し苛立ったのか、舌打ちをして、その掛け軸を見るのだが、段々と丸が消えていき、そして白紙になり、代わりに「禅の歴史」「禅と日本との関わり」「丸が持つイコンの意味」などの連想が始まるのである。
「その、なんていうか言いづらいんですが、掛け軸を見ようとすると、掛け軸が真っ白になっちゃって……」
主治医は堂々とした立派な髭を生やしており、その姿から、何処か仙人の気品が感じられる。今まで気がつくことがなかったが、そのように考え始めると、主治医が頭のなかで仙人に感じられるのであった。
「釈迦に説法じゃが、元々日本の図像は空白を利用したものが多い。お主の小説の主人公が、イギリスの文学研究を学び、日本の水墨画を見て、その空白に意味を読み取ろうとした結果、社会に不適合になっていくように、西洋は充満の理論があり、東洋には欠落の理論がある、とまあこういうわけじゃ。
同じように白紙病にかかると、一度、そこに書かれてあることが真っ白になって、そして自分がそこに読み取りたいことだけが頭の中に思い浮かぶという奇妙な病気なんじゃよ」
古谷は驚いた。「お主の小説」と言われた小説は、そもそも白紙で出版されていたものであり、いわゆる海外留学した学者の話は出てこない。もしかしら、彼が解説を頼んだ批評家先生が書いていたのかもしれない。だが頭の中を探しても、その理由が出てこないのだ。
「あの、先生、ぼくの本……というか小説は、白紙のまま発刊されたわけで、そんな話は一ミリも出てこないんですが……何かの小説と勘違いしていませんか」
主治医は古めかしい、呵呵という笑い声をあげた。
「自分の小説すら白紙に見えるんじゃあ、始末に負えんわい。いつもの薬は処方しておく。その白紙病については、わしと一緒に直していこう」
5.
古谷は何やらぼんやりとしながら、病院を出た。スマホを見ながら、SNSを見る。具体的には何が書かれているかは全くわからなかったが、ただ何が起きているかはなんとなく「わかる」のだ。
例えば、自分の小説について、どうやら人々は「自意識が溢れ出していて気持ち悪い」とか「あれはミソジニーが出すぎていて女性差別的」だとか「中途半端にフェミストにかぶれている」だとか「ネトウヨの典型的なヘイト小説。絶許」だとか「共産主義者の反日小説。日本から出ていけ」だとか「未成年が酒を飲み、煙草を吸うのが許せない」だとか「女子高生が勉学もせずにバイトして車を買っているのが許せない」だとかさまざまな許せないを述べていることが、直感的にわかったのである。
もちろん、古谷の小説を買ってきて読めば、中は真っ白で何も書かれておらず、実はそんなのはウソだしデマであることはわかる(もし、上のような反応が古谷の妄想ではなく、事実だったとして、だが)し、事実そのように指摘する声もあるような気がしたが、それはどうでもいいのである。皆は古谷氏の小説を話のつまみに言いたいことをいっていたのである。
とにかく、そういう様子で無知で軽薄なネットの人々を論破しようとするのはいいのだが、しかし歩きスマホというのは前方の不注意を促すもので、その結果として、肩やら腕やらに入れ墨をした大男と派手にぶつかることになる。
偏見はよくないと思われるが、社会学的な統計から算出した結果、そいつはチンピラというかヤンキーというかチーマーというか、一般的に殺すのが好きだという偏見がある階級の人間にも見えるし、その男は、古谷をテレビで見るたびに、こいつを殺したい、そしてテレビを消して、夕ヒッターを見てても、こいつの発言が流れてきてはこいつを殺したい、という気持ちしかなかった。そして、今回の小説の話を聞いて、もう是非とも殺さなければならない、と確信したのである。小説については、彼も別に読んではいない。
とにかく、古谷が殺されるのは既定路線なのだ。
周囲も止めるどころか、古谷が殺される姿を見たい、あわよくばその殺される様子をSNSに流して実況中継したい、ただしあくまでも、その投稿は「古谷が殺される様子が見られて最高!」という本音を出すわけではなく、あくまで冷静に、かつ日本社会を憂れうるような形で。「確かに古谷氏はむかつくけど暴力は良くない、日本はいつの間にか気に食わない人間を殺すようになってしまった。日本もおしまいだ」といったような、良識的な発言が望ましい。
このように書いている間に、既に古谷氏はその男に殺されていた。
翌日、その事件について、様々な推測が経ったが、人々の意見は一致した。要は古谷氏は殺されるような悪い人間だったのであり、それは殺されたという事実が証明しているし、あいつが殺さなければ俺が殺していただろう、と話をした。実際、テレビの古谷の振る舞いを考えながら、段々と殺されるべき発言をしたように感じ、イライラしはじめ、古谷の元自宅に落書きする奴まで現れた。
実際、古谷は殺されるような人間だったか。
その真相は謎である。というのも、誰も新聞をちゃんと読んでいないので、なぜ殺されたのか、なぜ死んだのか、誰も理解しなかったし、そもそも誰もそれに興味がなかったのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます