第五録
目の前に現れた小さくて飛んでいて可愛い生物?は妖精だった。
しかも沢山の。
「そうこの子達は妖精よ。全員ね。」
これは圧感だった。俺の周りを囲んでいるのが全て妖精なのだから。
「この中から一人選んでいいわよ。」
「…それまじで言ってんのか。某有名会社が出す三匹の中から一匹選べ以上に大変だぞ。」
そうは言ったが用意してくれているのだから選ぶとするか。
索敵スキルも使って見てみた。
その中で気になる気配を感じた。この視線はさっきと同じものだった。
その方向を見てみると二人の妖精に阻まれ見えてはいないが何かが(妖精以外ありえないが)いた。
「そこの妖精たち。少しどいてくれるかな。」
その妖精たちは自分たちを指で指したので首を立てにふった。妖精たちはけげんそうな顔をしていたけれどどいてくれた。
どいてくれた先には一人の妖精がいた。その子からは自分と同じような何かを感じた。
俺は少し考えて結論をだした。
「…神さま。」
「決まったらしいね。…まあ、予想はついちゃたけど。」
「そうですか。それじゃあ」
俺は先程の妖精を指し
「あの子にします。」
「分かったわ。ではいらっしゃい『シルフィー』」
「ははい!今行きます!」
彼女、いやシルフィーも驚いている様子だった。
「さて、これでとりあえずはいいかな?」
神さまは俺たちに向けて言った。
「はい。もう大丈夫です。神さまありがとうございます。」
「ウリエル様、行ってまいります。」
そうシルフィーが言うと神さまが何かを思いだしたらしく
「そうだ海斗君。」
俺を呼んだ。
「ウリエルの加護の効果、あれは二つあって一つがさっき言った通りなんだけどもう一つが…自分がイメージした魔法を使えるのよ。」
「簡単に言えば竜巻を想像すれば…それが出来ちゃうという事ですか?」
「まあそういう事だね。」
結構チートだねそれ。
「そういえば、今あっちの世界はどうなっているんですか?」
「ん?あ〜あっちはね時間が止まっているのよ。私が時間をとりあえずとめたのよ。」
流石は神さま。なんでもできる。
「というわけでだからさっきと同じ事が起きるようになっているから。」
「了解です。それじゃ行こうかシルフィー。」
「はい!分かりました主人。」
「主人はやめてくれ。」
なんか堅苦しいように感じた。
「それでは主で!」
「…まあいいや、それで。そんでもってシルフィー、もうちょっと堂々としたらいいんじゃないかな?」
少し遠慮をしているように感じた。
「堂々とですか。わかりました。堂々としています主。」
「それでいい。んじゃ神さまよろしく頼む。」
「分かったわ。それじゃあ頼んだわよ。」
「任せて下さい!ガブリエル様を探し出し保護して王を殺します!」
とりあえずはガブリエルを探そう。そうじゃないと王を殺せない。
「それじゃあ行ってらっしゃい。教会で祈りを捧げれば私にいつでも会えるから。」
「分かりましたそれじゃあ」
二人で声を合わせて
「「行ってまいります!」」
【結城 海斗】
筋力:99999 〔スキル〕
幸運:570 ・探知スキル ・無限魔力スキル
速さ:789 ・全魔法適正スキル ・無演唱スキル
魔力:99999 ・自動回復スキル ・ウリエルの加護
(スキルの効果で∞) ・剣豪スキル
技術:889
〔称号〕
神さまに愛された者
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