第四録

「好きなスキルを…ですか。」

それは嬉しい。自分でスキルが選べるなんてこれ以上にないぐらい嬉しい。

なんでもスキルはランダム形式で選ばれるらしく、基準がその人の性格で変わるらしい。

「それで、スキルは何があるんですか?」

「それは見てもらった方がいいわね。パチン☆」

その瞬間俺の周りに未来テクノロジー的な感じの奴に囲まれた。

「こんな事もできるのかよ。だったらあんただけでも国王殺せるんじゃねえのかよ。」

「あいにく力加減を調整できないんでね。下手すればあの世界を破壊しちゃうかもしれんしな。」

「さ、流石は神さまだ。」

だったら任せちゃいけないな。…多分…

「そんで…えっと…色々とあるんだな。…もはや『チートスキル』っていうスキルがあるじゃん。」

「いいのよ、それ選んでも。」

確かにそれを選んでもいい。けど、

「それはやめておく。もっと普通のチート的なスキルにするよ。」

「全くもって意味がわからないけどまあいいわ。あなたの好きなように決めて。」


そんな訳で何があるか眺めていると

「『探知スキル』?何々、自分の周辺を探知そして感じとる事ができる。常時発動状態っと。んじゃこれを一つ目として選ぼう。」

〔ピコン!〕

そんな音をたててスキル欄へと移った。その瞬間後ろから視線を感じた。

「あら。早速何かを感じたわね。その視線に関しては後で説明するから今は気にしないでね。」

んな事言われても結構気になってしまうが今は気にしないで置いとこう。


二つ目のスキルを探していると気になるスキルを見つけた。

「これは、『全魔法適正スキル』。全ての魔法が使えると。更に相手の魔法も効かなくなる。よし!これにしよう!」

〔ピコン!〕

先程と同じ音でスキル欄に行った。

「また、結構なチートスキルな事。ちなみにそのスキル持っている人なんてあなたぐらいしかいないわよ!」

「まじかよ!…まあいいか!」

基本的にまあいいか!で片ずけてしまう奴なのである。


三つ目のスキルをえらんでいると

「ん?このスキルは?えっと〜『自動回復スキル』。体力と魔力を自動的に普通よりも早く回復してくれます。…よしこれにしよう。結構相性がいいように思う。」

「確かに大きな魔法を打ったら自動的に更に早く回復してくれるもんね。」

〔ピコン!〕

そんな感じで三つ目のスキルも決め終わった。


四つ目はみた瞬間決めた。

「『剣豪スキル』!決定!」

「物凄い早さで決定したはね!」

〔ピコン!〕

とまあこんな感じで直ぐに決まったのだ。


五つ目も直ぐ決まった。

「『無限魔力スキル』!絶対に決定!」

〔ピコン!〕

「ほほう。成る程じどうかいスキルに関しては体力回復だけのために使うのね。」

「そゆこと。」


そして六つ目のスキルは

「『無演唱スキル』?演唱を使うのですか?」

「ああ。あっちでは演唱魔法が主流になっているんだ。けど実際無演唱魔法の方が強いんだけどね。」

成る程。それじゃあ

「これも決定!」

〔ピコン!〕


これぐらいでいいかなっと思い俺は

「この六つでいいです。」

「確かにチートだね。呆れてしまいそうだけど、まあいいや。それじゃ私からも一つ」

と言い神さまは俺の頭に手を乗せた。そしたら

〔ピコン!〕

スキルが追加された。見てみると『ウリエルの加護』と言うスキルが追加されていた。

「そのスキルは筋力と魔力がカンストするものです。」

それこそチートじゃねーかよ。

「ちなみに、カンストっていくつなんだよ。」

「99999です。」

あ、もうチートですね。わかります。

「さて、後は任せましたよ…っと言いたい所ですが、流石に今のままだと色々とまずいんで私からもう一つプレゼントです。」

「色々とまずい?」

どういう事だ?

「知識的な意味でという事です。」

「あ〜そういう事。」

「と、いう事で出て来なさい。」


そして、さっきから気になっていた視線の先から現れたのは

「妖…精?」

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