第463話 商業ギルドで相談1
販売経路などはレイが担当してくれる事となったのだが、他の商会からの嫌がらせが起きてはたまらない。
だからこそギルドで対応して貰えないかを相談しようと言われ向かう事にしたのだ。
(はあ…山の整備は勝手に神様が介入して居たし、車の製造場所が工場と化してしまってたし…で精神的苦痛が有るんですけど…)
『良太』
(…え?天照様…ですか?)
『そうよ。異世界に日本の技術を古めかしいとは言え、
送ってしまった神には罰を与えてますの』
(は?ば、罰って…ち、ちなみにどんな?)
『ふふふ…有
名では無いけれど建設の神に頼んで真っ白な空間に剣山やら釘やらを入口いがいに敷き詰めさせましたのよ?
そしたら残念な事に内なる声すら聞こえなくなってしまいましたわ。』
(<こ、怖っ>ちなみに…罰を受けてるのは…?)
『
勝手に送って褒められると思ってた3柱なの』
(…確かに、勝手に送られてきましたね。お礼も伝えて無いんですけど…)
『あら、お礼なんてしては駄目よ?
3柱が調子に乗って他の技術も送ってしまいかねないもの』
(・・・それは・・・困ります)
『ですから反省するまでは白い部屋に隔離させて頂きますわ』
(でも、建設とか設計とか…車作りに困った時は?)
『
相談に乗って貰えるでしょう。
それに
有るでしょうから、職人と相談するのも良いかも知れませんわよ?』
(なるほど…判りました)
商業ギルドに向かいながら、天照と会話する当たりリョータらしいと言えばらしいのだが、普通は「そんな事は出来ない」と言う事に気付いては居なさそうだ。
* * * *
商業ギルドに到着したリョータは木札を持った状態で受付に向かう。
「すみません」
「いらっしゃいませ、商業ギルドへようこそ。
商業…関係のおつかいかしら?」
「いえ、これを見せれば判るって聞いたんだけど…」
クロフォード商会「レイ・クロフォード」<表>
販売にまつわる相談<裏>
「し、し、失礼しました!こちらにどうぞ」
流石に人が多く滞在する場所で大声を出せ無いから、では有ったが木札の主が有名な商会の子息。
その「おつかい」が「販売にまつわる相談」なのだから「おつかい」ではなく、何かしらの秘密をリョータが持って居るか、発案者か…現時点で判らないまま話を受付でする事は出来ない。
ギルマスは木札を貰い、慌てて掛けつけて居る。
駆けつけた先は勿論、声が漏れない仕組みが有る個室…ギルマスとリョータの話し合いが行われる。
木札で信用してくれるなら自分が、転生して異世界の知識を持って居る事、神々がヤラかして凄い事になってしまって居る事…それらを伝えなくてもイイのにな…と思いながらギルマスの到着を待つリョータなのだ
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