第460話 販路や販売の相談

 山頂から転移魔法陣を使って下に戻ったリョータは、早速とばかりにクロフォード商会へと向かった。


 クロフォード商会に到着すると、あれやこれやと忙しくして居るレイを見つけ

「レイ殿…」

 と声を掛けた。


「ああ、リョータ殿…とは呼ばなくて良いのかな?」

「いえいえ、これまで通りにして頂けると有難いです」

「そうですか。では何事か起きましたか?」

「まあ…起きたと言えば起きたでしょうね。

 それは後で説明しますが、肝心な事を相談して無かった事を思い出しまして…」

「肝心な事…?」

「えぇ…出来上がった車の販路や販売方法を相談してない…でしょう?」

「・・・それは…肝心な事に値しますね。

 販路は商業ギルドに相談するとしても、販売方法は我々で考えなければなりませんね。

 うーむ…我々クロフォード商会で販売してしまうと、何かしらの『嫌がらせ』や『営業妨害』をされそうですね」

「そうなんですよ。

 今の所、この車を知ってるのはクロフォード様たちですからね。

 それを知らない商会にも販売をお願いした瞬間、これはどうやって思いついたのか!とか聞かれる可能性が有りますよね?」

「…確かに、その点も考えないといけませんね。

 先ずは商業ギルドで口外しないよう願い出て車の存在を知って貰うしか無いでしょうね」

「それが一番良い方法…ですか?

 俺、こっちの販売方法とか販路とか判らないですから、任せっきりになってしまうのが申し訳なくて…」

「・・・見た目が少年ですからね、それは商業ギルドも理解してくれますが、

 話し方は戻して下さいね?

 販路や販売方法に関しては我々、専門家に任せて頂いて良いのですよ?」

 「いいの?(子供風に戻した)」

「ええ、ええ。それで良いのですよ。

 車を思いついたのは君…にしても大丈夫でしょう。

 子供の発想なんて無限大でしょうからね」

「え・・・本当に大丈夫なの?!」

「まあ何か言われれば口外しないよう口止めした上で、君が転生者で有る事を告げても黙ってて下さるでしょう」

「・・・どうして断言できるの?」

「君は忘れてしまってますでしょうけれど、ジャッヂ…でしたか?人化した竜かドラゴンか覚えてませんけれど、討伐なさいましたでしょう?」

「あーーーーーー(すっかり綺麗さっぱり忘れてたー)」

「それに君はSランク冒険者…では有りませんでしたっけ?」

「…相手に見えないようにステータスを確認する方法って…ステータスって思えばイイんでしたっけ?」

「そうだと思うけど…」

 ステータス…。

~~~~~~~~~~~~~~~~

リョータ・スズキ【隠蔽中:鈴木良太】


10歳【隠蔽中:35歳】


魔力:Ex【隠蔽中:無限大


魔法属性:全属性(光、闇、風、土、水、火)

光魔法(Ex)、闇魔法(Ex)、風魔法(Ex)、

土魔法(Ex)、水魔法(Ex)、火魔法(Ex)


魔法:

清潔魔法クリーン全回復フルリカバリー

火の鬼火水鉄砲ウォーターガン

転移魔法(転移)、検索サーチ

開ける《オープン》、浮け《フロート》

一部消去イレース隠遁いんとん

治療ヒール、スタンガン

不可視、ライト《灯り》、ウィンドカッター

転写コピー、危険察知

防御シールド鎌鼬カマイタチ

壊れる《ブレーク》、反射

氷結、付与、瞬間移動、解凍、レントゲン

回収、気配察知、拘束バインド、建築魔法

殺菌、


【※詳細:考えた(想像した)魔法を覚えられる(隠蔽中)】


Lv:Ex【隠蔽中:∞《無限大》】


職業:冒険者、テイマー、魔術師、騎士見習い

  【隠蔽中:全職種適正】


ランク:S【隠蔽:4S(最高ランク成長不可)】


スキル:採集Lv2【隠蔽中:Ex】、【隠蔽中:鑑定Ex】、

    念話Lv5【隠蔽中:Ex】、罠解除Lv1【隠蔽中:Ex】、

   【隠蔽中:巻き込まれ度合MAX】、【隠蔽中:転写コピーEx】、

    錬金術Lv5【隠蔽中:Ex】、状態回復Lv1【隠蔽中:Ex】、

    身体強化Lv5【隠蔽中:Ex】、範囲鑑定Lv1【隠蔽中:Ex】、

    時短Lv1【隠蔽中:Ex】、


【隠蔽中】特定スキル:無限収納アイテムボックス


【隠蔽:説明△】

▼ガイド:疑問に感じた事を「説明」と言う言葉を発した時に補佐するスキル


称号:なし【隠蔽中:転生者。神に愛されなかった男、巻き込まれし者】


【従魔】小桜(フェンリル)、権太(野良猫)

    ゴマ(野良犬)、琥珀(モモン)

    こむぎ(ユニコーン)、ココ(キツネザル)



【隠蔽中:洞窟ダンジョン最上級攻略】

迷宮ダンジョン最上級攻略、地下迷宮ダンジョン上級攻略

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「・・・そう・・・でした…Sランク…だからですか」

 漸く(?)自分が規格外になってた事を思い出したリョータは交渉も上手く行くのでは?と期待を持ってレイと共に商業ギルドへと向かう事にしたのだった(今更である)

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