第459話 施設の外は・・・
施設は日本に有りそうな走行実験場の施設を真似て作りました、と言えそうな建物だと把握できたが、施設の外は…と中央(転移先)から出て見る事にした。
勿論、出入口は自動ドア。
「(自動ドアを見て)これさぁ…どうやって説明すんの?
答えられないんだけど?」
ブツブツと、駄々洩れな心の声を吐き出しながらリョータは施設外へと出た。
「……うん…馬車で移動するから地面が砂地だって事は理解できるよ?
でもさ?何でS字カーブとか作ってんの?!
絶対、この世界にS字とかカーブって無いよね?
曲道は有るとしてもさ?ヘヤピンとか「色は(いろは)匂へと…」なカーブって無いよね!?」
ぐる~…と視線だけを一周させてみればグネグネ道がくねった場所、急激に曲がるS字のカーブ、長い直線、異世界に有りそうな曲道などが広大な山頂に作られて居るのが見受けられるのだ。
(日光の坂道カーブとか絶対ないよね…何で作られてるんだ?)
リョータが想像してた走行実験場は、陸上競技場が一番ちかかったのに、見える景色は「ありとあらゆる道が想定された実験場」なのだ。
走行場所を確認すべく、施設と走行場所の境に手を触れて見る。
「まあ、
木々が生い茂り、砂地の道が有ったっけなーと過去の出来事を思い出しはするものの、道がこうでした!と断言できる程の記憶は残って無い。
「立体駐車場の説明…どうするかねぇ…」
すく・・・と立ち上がって施設を実験場から見て見れば、右側は立体駐車場の出入口となっており、左側には出来上がった車が保管できる倉庫が有るように見えた。
「そうか…異世界の人からすれば車は未知の品。
いきなり見える場所に置かれて居れば、何だ?!てなるから山頂で保管って事?」
日本に有るような施設を作るなら、販売所となる場所も必要なのだが、リョータは気づいて無い。
「ああっ!そうだ…施設の事ばかり考えて居たけどもー、出来たモノを売る場所ってどうするか相談してなかったぁぁぁぁ」
直ぐに気づき、アイザックやオリバー・ムーアに相談した方が良さそうだと行動に出る事になる。
「相談するとなればアイザック様やムーア様か?
山の開発相談はムーア様だったけど、販売となれば商人のアイザック様が良いのか…」
先ずはアイザックに相談する前にレイに「車が出来て販売となる場合、どうしたら良いか?」を相談しようと施設の中に戻り、レイが居る屋敷へと戻って行くのだった
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