第458話 裏山に出来て居た施設は見た事あるやつー
日本の神が「やらかして」出来たで有ろう施設を確認すべく、早速(?)転移魔法陣に足を踏み入れ、ふわり…とした浮遊感の後、到着した場所は…
「・・・これ・・・どう見ても鈴…鹿サー…(駄目なやつ)」
見た雰囲気はサーキット場…では有るが、走行実験コースも似たり寄ったりだったろうか?と頭を捻る(テレビCM<コマーシャル>で走行実験を見ただけなので「?」なのだ)。
転移の先は建物の中のようで、そこが何に当たるのかまでは判らなかったものの、正面には広大な敷地に広がるアスファルト…では無く、異世界風にアレンジされた道が作られており、山を一周ほど回れるくらいには出来て居る。
最初に行ってみようと思ったのは右側、大人2人分くらいの入口から見える範囲には、作業道具と壁に設置された棚にこまごまとしたパーツらしき物体がカゴに収められているようで
「ああ、ここって多分、不具合が起きた場所を簡単に直す事が可能なスペースか」
と自動車の走行実験場など一般人が見学できる訳も無いので想像でしかないのだが、そう取るには十分なスペースが確保されて居るようだった。
勿論、壊れてしまった場合の車輪や車軸も用意されて居るようで、タイヤすら置かれて居るのが「見えて」しまった。
「……作る事になるだろうけどさー…ガチのタイヤまで置かなくても…」
普通乗用車のタイヤから小型車のタイヤまで有るのでは?と言うくらい、大小さまざまなタイヤが積み上げられて保管されて居る。
次に中央(転移した場所)を改めて確認すれば、転移した場所は事務所のような広間となって居て、現状は何も置かれてないように見受けられた。
「ここは後々、みんなの意見を取り入れた場所にするために
コツコツ…と一人分の足音が響く中、左側のスペースを見ると、そこには扉(自動ドア)が設置されており、そこにも突っ込み満載なスペースが出来上がって居た。
「何で自動ドア何だよ!ここは木製の扉を使うべきだろ?!」
扉を開いて次に一言
「これ…多くの車を駐車できる立体駐車場じゃねぇか?
走行実験するってたって、最初は1台だろうに…何台、駐車できるんだか…」
そうボヤいてしまった。
そう扉は立体駐車場に繋がる扉となっており、2人分のスペースの踊り場が有って、ボタンで1台分が上下と停止が出来るよう仕組みが作られて居るのだ。
「えっと…試運転って出来…そうだな」
出来るかな?と鑑定してみれば出来ると表示が有り、早速「青」のボタンをポチって見れば、一番下の台座(床面に数字の1が書かれて居る)が起動音と共に上がって来る。
「青は上昇とで赤は下降…止めるのは黄色と…」
ボタンの色と機能を確認したリョータは現地(異世界)の人が判り易いようにと、
青のボタン横には「↑(上昇)」を黄色のボタン横に「停止」、赤のボタン横に「↓(下降)」を書いた紙を張り付けた。
これで何とかなる…とは思うけどもー…車も転移させる仕組みでも良くないかい?と思ってしまったが、考えれば多くの車が出来れば保管場所が無いなと思えた為、現状維持とすると腹を括った
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