第406話:ダンジョン情報を確認
ギルドに到着すると、依頼が張り出されて居る場所には、何も無く、情報を欲しい人は…と書かれた紙が貼られて居るだけだった。
(あちゃー…本当に何の情報も張り出されて無いや)
確認だけは出来ると言って居たので、受付まで行き
「最近、確認されたダンジョンの場所を教えて貰う事って出来ますか?」
と聞いて場所の確認と、挑む条件を聞いて見る事にしたのだ。
「場所だけで良いのかしら?」
「んと…場所と挑む条件…って言うのかな?
制限が無いのか有るのか教えて下さい!」
「潜る条件は特に設定されて無いらしいわ。
レベル制限も無かったらしいし、
子供が浅い階層で油だったかしら?
動きにくくなった魔道具を動けるように出来るらしい油…
そんなのを取りに行って小遣いにしてるわ」
「(ぼそっ…潤滑油)…そうなんだ。
場所は…あ、アヴェルの地図、
貰ってない」
貰ったのはリッツェだけで王都やティング、アヴェルの地図は貰って無かった。
「じゃあ、アヴェルの地図に印をつければ良いわね?」
「お願いします」
後ろに有る机の引き出し(有ったのを今になって気づいた)から地図を取り出し、出来立てホヤホヤなダンジョンの場所が「バツ」で付けられ
「一応、冬場は閉鎖されるけれど、春先には入れるようになるわ」
と条件を教えてくれた。
「そうなんだね。
それって何か知らせが有ったりするのかな?」
「入れるようになった…と言う知らせは出ないわよ?
早くても5月にならないと無理だと思うわ」
「(雪深いって、そう言う意味だったんだ)
そうなると学校も始まるから休みの時くらい…
あ、何階層とか判ってるんですか?」
「御免なさいね。発見されて数日くらいしか経過してなくて、
5階層て言うくらいしか情報が無いのよ」
「そうなんだ…でも、
5階層って言うのは確定してるのかな?」
「ええ、それは間違いないわ。
子供らが何度も油を取りに行ってたくらいだもの」
どうやら発見されて間もない為、階層が10なのか50なのか地下も含んで居るのかまで判って無いらしい。
ダンジョン入口に何階層で制限が何で…と立て看板が成されて無い状態ならば、誰かしらが見張りで立ってる…と言う事もなさそうでは有るが、6歳くらいの子供「でも」挑めるのだろうか?と言う疑問は残るかも知れない。
「ドロップする油だっけ?
それって何種類あるって言うのも今は判って無いよね?」
「えぇ、残念なんだけど、今は鑑定が使える人は、
リッツェの商業ギルドにしか居ないらしくて、
そちらに鑑定を依頼してるわ」
ああ。ギルマスが請け負って誰かが鑑定してくれてるって事か。
「そっか、待たないと何に使える油なのか、
判らないんだね」
「1つの油は魔道具が壊れても良いから…って実験して、
動きを良く出来る油って言うのを突き止めたんだけど、
流石に全部の種類を試すのは…ね」
「鑑定結果が出たら何処に居ても通達は来るのかな?
僕、それを待つことにする!」
「通達は行かないとは思うけれど、
リッツェの商業ギルドに登録して居れば、
教えて貰える可能性は高いわ」
やりぃ!俺…商業も登録してっから、情報は届くし、あのギルマスなら報告してくれそうな雰囲気あったもんな。
こうしてダンジョンの場所と制限の確認が出来たリョータは一度、クロフォード商会へと戻り、冬休みで自宅に戻ると伝え、しばらくの間は開発を止める事を告げるつもりなのだ
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