第405話:冬を実感した瞬間

 毎日更新再開させます(大丈夫だと思うけど不安w)

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 アヴェルに新しく生まれたダンジョンに潜る気マンマンなリョータは、クロフォード商会を後にし、アヴェルに通じる門へと向かい


「お?リョータ帰宅するのか?」


 と門番に止められてしまう。


「ううん、アヴェルの冒険者ギルドで依頼書を確認したいんだ」


「もう依頼は出て無い筈だぞ?」


「え?!」


「アヴェルは雪深くなって、

 ダンジョンに入れる状態にならないんだよ」


「あ・・・冬・・・」


「すっかり季節を忘れちまったのか?」


「そう言う訳じゃないんだけど…商業ギルドのギルマスから、

 アヴェルに新しくダンジョンが生まれたって聞いたから、

 依頼とか挑む条件とか出てないかなーっと確認したかったんだ」


「あー…そう言う事か。

 確認だけでイイのか?」


「一応ね、ギルマスからは誰でも入れるとは聞いてるけど、

 年齢制限とかレベル制限とかが有ったら、

 入れるようになっても、挑めないでしょ?」


「年齢制限だと、子供は駄目って言われる可能性が有るな」


「そう言う事だけ確認に行くのは?」


「まあ、お前さんなら雪が降り出す前に戻って来れるだろうが、

 気を付けろよ?

 今の時期には出なくても、

 冬場に出る凶悪なモンスターが居るからな」


「き、気をつける…」


(きょ、凶悪ぅ?!どんなモンスターだよ)


 リョータが今まで対峙したモンスターはジャーチを外せばS級が最高。


 だが、森の奥深くに身を潜めて居るSS級の魔物や、3S級の魔物には出くわしてない。


 蛇系、ゲテモノ系、キメラなど…リョータが読み漁って居た小説に出て来る「最強」「最凶」な魔物と、対峙した事が無いから慎重になろうと、気を引き締める事が出来たのだ。



 * * * *


 森の中から転移でアヴェル近くの森まで飛び、徒歩で門へと向かい始めてようやく「雪深い」と言う意味を目の当たりにした。


「何これ…」


 アヴェルの門は見えてるのだが、その他の場所が雪に覆われ、何が何処に有るかまで確認はおろか、目視する事も出来ない状態に雪が積もって居るのだ。


「アヴェルに戻って来た住人か?」


「アヴェルの冒険者ギルドに確認したい事が有るんだけど、

 住人じゃないと入れないの?」


「冒険者か…ダンジョンに入る予定が有るから確認したい、

 と言う事での訪問なら許可しよう」


「お願いします!」


「そ、そうか。なら1時間も有れば確認できるな?」


「もしかして…ここの気温が普通なのは…」


「ああ、魔道具で温かくして居るからだが、

 領地内は道具が点在して居る訳じゃないからな。

 道を判り易くする為には設置されてるが、

 それ以外の場所は入れないからな」


「判りました」


 軽装なリョータを心配した訳では無いのだろうが、門番からモコモコな上着…コートのような品を借りる事が出来た。


 どうやら門番の詰め所には、他の領地から商人ないし冒険者が通り抜け等をする際に、軽装な状態で移動してしまえば、凍えてしまうと言う事も有るらしく、モコモコな装備は常備されてるそうな

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