第402話:思い出した必要なブツ

 車を買う事が無かった反動か、今更ながら思い出した事がリョータには有った。


 えっと…確か整備工の人が手を油だらけにしてる映像を見た記憶が有るんだが…オイルって必要だよな?


 必要なオイルの種類ってググったら出るかな?


 「車・オイル・種類」でググって見れば「エンジンオイル、ブレーキオイル、ギアオイルで有るデフオイル」が主な油…オイルだと出て来た。※


 詳細に調べればエンジンオイルは何でギアオイルは何…と出るのだろうが、リョータは種類だけをググって止めた。


 理由は簡単…初めての車にオイルを使うとしても、この世界に有るとは限らないし、探さないとならないだろう…と言う事で検索を止めたのだ。


 異世界で同じ名前だとも限らなければ、掘らないと出ない可能性も有る、と踏んで居て、この先、知らない場所に行って見つかるかも…と期待する事にしたのだ。


「アルミだよな…問題は」


 そう…日本なら「技術が確定してるから簡単にアルミを生み出せる」が「異世界は技術どころか鉱石から生み出す方法を確立」しなければ「加工」すら出来ない。


 異世界風に加工する方法を考えるのもアリなのだろうが、やはり日本に近い方法をググり確立させたい…と思って調べて見たが、とてもではないが確率は無理そうなのだ。


「作る方法が難しいのは判ったけど…魔法で何とか出来ないか?」


 いくら自分が「規格外」な魔法を持って居るとしても、自分が常に居るとは限らない。


 他の国に行く事も有るだろうし、討伐に駆り出される可能性すら有る…そうなれば自分しか作れない技術だと生産が出かけて居る間、止まる。


 流石にそれは避けなければならないので、何とか方法を考えなくてはならないのだ。


「うーん…液体状態になってたら加工、

 しやすくなったりするのか?」


 アルミニウム・作り方…でググって目が点…文系のリョータには難しすぎた。


「…途中の工程がムズすぎるんだよな。

 溶かして形に鋳抜けば良いか?」


 鋳型を作る用意はして有る、ならば溶かす工程は高炉が有る。


 鉄を作る方法でアルミニウムも加工できないか?と考えはするが、自分の頭脳だけでは難しすぎた。


 なので専門家…すなわち鍛冶職人や鉱石を扱う職人に知恵を貰おうと考えを変える。


 金属部分の心配は取り合えず先送りにし、オイル類をどうするか…をレイと相談しなければならない、とレイを探し


「レイさん、実は車を動かすのに必要な油…オイルが有るんだけど…」


 と、この世界に無い可能性が有るオイルの名を出さずに、必要な品が有ると伝えて見た。


「油?オイル?異世界での名前で、エーテルディアに有るかが判らない…

 と言う事か?」


「うん、そう」


「一応、異世界の名前を教えて貰えるか?」


「判る範囲で申し訳ないけど、

 エンジンオイル・ブレーキオイル・デフオイル…

 どれか存在する?」


「…どれも聞いた事が無いが…

 異世界の神々が何かしてる可能性は無いか?」


 そう言われてみれば高炉やらが、異世界の明治から大正に掛けて活躍して居た道具を転移で届けられて居る実情が有る。


 それならば、液体も有り得るのでは?と発想の転換を図り探す旅をしても良いかもと思えたのだ


※=ググった先に有ったブログに掲載されて居たオイルの名前だけとなって居ます。

  他に知ってる油が有りましたら追加しますのでご指摘よろしくですw

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