第277話:施設完成へ向けて作業
地上施設は見た目、完成しているが
んとぉ…先ずは排水路を小川方面へ伸ばさないとな~。
地下だから固める方法としてはコンクリート製がベストかな?
いや逆に石造りの方が安心感はある…か。
色々と「最高の仕上がり」になるよう思案する辺りは、流石と言うか
最初に考えたのは排水溝…だが「
下水道なら太い土管…じゃなかったっけ?
あれなら大量の水は受け止められるし、周囲の土を削り取る事も無いんじゃ…?
温泉施設の排水システムなんてググって出て来る訳ない、と勝手に解釈したリョータは石造りの土管なら壊れる心配も無いとは思っている。
でも待てよ?
土管に壊れないように魔法を付与したらどうなるだろ…説明かもん!
(魔法付与された品でしたら壊れる心配は御座いません)
って事は石造りの円柱に付与すれば、例え水圧が中から掛かったとしてもヒビが入ったりしない?
(はい、致しません)
ありがとー!
じゃあ土管を作る一択だな。
周囲にある石を確認して近い色合いで土管を作ろうとしてハッ!と気づく。
「作るはいいけど…どうやって埋めるんだよ」
日本で地下鉄を作る方法で作れないか?
確か縦穴ほって…横に掘って行きながら壁をコンクリか何かで、コーティングしてたような違うような…。
リョータの知識では「うろ覚え」と言う事でスマホを取り出し「地下鉄 掘削方法」で出るか?とググってみる。
真っ先に出て来た映像の中に「シールド工法」と言う文字を見つけ確認すれば、モグラのように穴掘りをして進みトンネルを作る…と解説があった。
参考動画は地下鉄を作る方法だが、それを応用して下水溝を作れないか?と思ったのだ。
勿論、異世界にシールド工法などの技術はない…無いが魔法がある。
魔法を使ってシールド工法よろしく、掘り進めながら石造りの壁を形成できたらいいな…と「思って」しまい
ピコーン♪
「・・・やべっ」
小桜お説教モードを発動させてしまう。が、ヤラかしは見られてない。
なら隠し通して気づかれた時に気付いたら覚えてたって事にしよう…などと腹黒く考え、犬が通れるくらいの高さで横穴を施設玄関下あたりから掘り始める。
何故なら男女の排水を玄関先で集めてから流すつもりで構築したから。
温泉を引き入れ、溢れた湯や洗い流した湯は、洗い場に作る排水溝に行くよう作っている。
湯船を中央に配置して左右に排水溝…とも考えたが、洗う場所が多い方が良いのでは?と考え女性と男性の境に作った壁横に洗い場を配置。
湯船は引き戸を開けた時に見える位置として左に据えた。
シャワーなどの有無を「知らない」ので作る事はしなかったが、爵位のある人物に見せて貰うのもありか?とか思ったのは一瞬。
見せて貰ったとしても、絡まれるのは必須だな…と見る事は断念し、排水は大まかに作る事が出来た(小川から排水溝に水が流れ込まないよう細工はキッチリした)
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