第278話:竹炭作って完成へ・・・
施設空間から小川までの距離と竹炭の浄化具合を確認した方が良いかと考えナビに聞く事にした。
今、立ってる所から小川まで汚れた水が流れて行ったとして、ろ過するのに必要な竹炭の量は?説明かもん!
(凡そ…で宜しいでしょうか?
私の中に「ろ過」と言う情報はないので、
竹と呼ばれる竹木2本くらいあれば大丈夫かと…)
あぁ…日本の感覚で聞いちゃってたか…。
言い直すと此処から小川まで汚れた水が流れて行き、綺麗になるまでに浄化が付与された拳大の石が何個必要?
(それでしたら50個ほどで宜しいかと)
ありがと(ふむ…竹炭にするなら1節の長さで作るとして…)
リョータは頭の中に平面の設計図を(と言っても簡単に)描き、拳大にした竹炭を10個…ネットに入れ、等間隔で置いて汚水を流すイメージをしてみた。
最初の1つでは泡などは付着するが綺麗な水とは言えない状態で通過、2つ目で濁った水状態、3つ目で薄い乳白色…と言う具合に色合いを想像してみればナビが教えてくれた個数で飲める状態まで「ろ過」されると判った。
…流石優秀ナビ…竹炭に軽石まぜたら…と待て待て、俺にはスマホがあるじゃん!
早速「ろ過に使われる石」でググってみたが「これ」と言う素材は出てなかったので、写真の1つをポチ…としてみると「
聞いた事ねぇ石だが…これなら天然で探したら無いか?
あ…いい人材がいるじゃんか。
リョータが思い出したのはレクチャーしてくれ、ミスリルの見本を売ってくれると言ったヘンリーの事。
彼ならば石の事を知り尽くしてるのでは?と思ったのだ。
ただ「無かった場合」も一応は考えた。
この施設を知られ「排水はどうした?!」と言われた場合に答える方法として、水を綺麗にしてくれる鉱石ないかなーっと、ヘンリーに聞いたらあると教えて貰って集めて貰った…では駄目だと気付く。
使ったとして教えて貰った事は間違いでは無いが集めて貰ってはいない。
となれば「どうやって大量の多孔石」を用意したんだ、と言う疑問を聞かれると思い直した。
うーん…流石に数日で施設が完成してしまい、尚且つ汚水処理も出来てました…じゃあ「巻き込まれ体質」がフル稼働しそうだ。
そうなると小川ちかくに多孔石を10個くらい見つけて貰って落とす…って方法でも大丈夫か?
(その方法でしたらマスターが懸念してる事は解消されると思われます)
あれ?今まで「説明かもん!」と言ったら反応してたよね?
今回、発言してないのに答えてくれたのは何で?
(それは私が進化したからです。
マスターが疑問に思い、
私で対応できる事柄なら返事をできるよう、
神様が調整なさいました)
・・・なんつーこった、まさかナビまでチートになるとは…
兎にも角にも設備は完成させなくては…と切り替え、竹炭を魔法でサク…と本来なら出来ないのだが、出来てしまうのはチート障害。
リョータは「何の疑いも無く出来上がって行く」竹炭を見て
「これも…もしかしなくても…?」
(はい間違い無くマスターの魔法が優秀だからです)
もう目が点…どころではなかった。
何処か遮音された空間があったら叫びたい「何してくれてんの神様!」と…
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