第210話:立ってしまったフラグ
リョータが望んだ訳ではないのだが、副団長が阿呆3名を
あ~~~~…巻き込まれ体質が、遺憾なく発揮されちゃった感が否めないねぇ。
ズタボロにされるのはFクラスの阿呆3人だと言う事は、本人たち以外は周知の沙汰。
勿論、リョータは手を抜くつもりは一切ない。
自分たちのサボリっぷりが発揮される事となるなど、思いもしない「
「あんな
「そうだな、
楽勝で勝てるさ」
「1分も掛からないんじゃね?」
「「「言えてる~」」」
1分も掛からないのはお前らだ、と3名以外のFとAからSまでの騎士希望者たちは思っているし、団長と副団長も「こいつら詰んだ」と言う目で見ているのに気付いてない。
リョータは新たな能力と言うか「状態回復」と言う事を思い浮かべ「覚えて」しまい、25周して落ちた体力が、開始前と変わらぬまでに回復させた。
「団長さん、もう大丈夫だよ。
もしかしなくても又、
対戦する事になったの?」
「又」と言う言葉に反応したのは「お馬鹿」3人衆では無く、成り行きを見守っていた生徒たち。
目を見開き「誰と対戦したんだ?」と言う顔になったのだ。
ただAクラスに在籍してる生徒は「誰」であるかを知っているので、トリオに「ご愁傷様」と言う顔を向けている。
「あ・・・ああ、済まないな。
1度ならずとも2度3度と、
対戦しなければならなくなるとは思っても見なかったよ」
…ですよね~。
第一さぁ「選定の儀」で「騎士になる素質がある」って言われた人がよ?
ほんのちょっと「能力(実力)が高い」ってだけで、下に見たりしないっしょ。
実力が「ない」のに努力せず、Fのまま「留年(※)」する可能性があるのに何もしないって、どーなの?
まあ「こてんぱん」にknockoutするけどさ~恨まれんかね?
「対戦するのはいいけど、
怪我とかさせちゃって恨まれたりしない?」
「それは約束させておこう」
「「「お前こそ怪我して泣きべそをかくなよ?!」」」
おおぅ。
綺麗にハモったけどFって、どれくらいの実力なんだろね。
まあ「痛がって止めてくれ」って言いそうだけど、これ…どこまで「痛めつけていい」んだろ。
「対戦って此処でするの?」
30周の罰が与えられていた筈の3名と、成り行きを見守っていた生徒たちと団長がいる場所は騎士科の訓練広場。
そこで対戦したとしても3人が「負ける事」は確定的だ。
ならば今後、リョータに馬鹿な事を仕掛ける輩が出て来ないようにするにも都合が良いだろう、と言う事で広場での対戦が決まった
【※=この世界にも留年と言う考え方がある】
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