第184話:地下迷宮アタック(1)
ようやく教えて貰えた地下迷宮の入り口にたどり着くと早速、ダンジョンアタック中と言う意味を込め、購入したてのホヤホヤなテントを設営する。
テント買うのをうっかり、すっかり忘れてた。
日本のキャンプ場で使うようなテントではあるが、使用用途が色々と存在してるのには驚かされた。
先ず普通にキャンプで使うテント。
これは寝るだけのテントであり有用性は低いと説明して貰った。
次に見た目はキャンプ場のテントではあるものの、魔法を使えば家のように改造できる優れもの。
ただ家と違いトイレや風呂は自分で用意しなければならない(らしい)。
それを購入した人は必ず風呂に使う湯舟(こちらでは湯あみ箱と言うらしい)が必要になり、湯も自分で沸かすなりしなければならないそうだ。
そして最高級なテントは見た目はそのままだが、中に入ると「ここは屋敷か?」と錯覚するくらいの広さを有し、何もかもが揃えられていると教えて貰った。
で、俺が購入したのは冒険者の中でも「少々裕福」だと言えるくらいのテント。
普通の家屋敷のような内装で風呂トイレ完備。
流石にベッドは付いて無いのだが自分で作ったり職人に頼んだりしたのを入れる事は出来るらしい。
テントは優秀でアイテムボックス並みに収納できるんだと言う。
ただ、持ち物「しか」収納は出来ないらしく、食料を大量に入れこむ事は出来ない。
まあ俺の場合は、持ち物にアイテムボックスがあるから材料を大量保存しても腐らないし、弁当を作って入れたとしても冷めずに暖かいまま食える。
脱線してしまったがリョータは入り口に他人が入ろうとした場合、拘束する魔法を施し地下迷宮の入り口から降りて行った。
* * * *
「さて、これまで体験したのは、
洞窟ダンジョン最上級と迷宮ダンジョン最上級。
洞窟は簡単だったし迷宮はゲームの模倣だし…
となると此処も?」
小桜とゴマを影から呼び出し一緒に階段を下りていた。
【その可能性は高いかも知れませんわね】
『ご主人様、何か来るよ~』
ゴマに言われ周囲を確認すると、地下1階層は森ダンジョン。
森に住まう魔物が次々と襲い掛かって来る仕組みらしい。
「おお!これは普通にダンジョンっぽいな」
【あら、そうみたいですわね】
ゴマが先陣を切って魔物を蹂躙して行き、リョータも横から来る魔物を討伐して行く。
「手先が器用なココが戦力になってくれたら、
採集が楽に出来そうなんだけど、
今は贅沢を言ってる場合じゃないな」
ぶつくさと文句を言いながらも魔石を回収したり、回復や毒と言った草を採集して行く。
地下1階層のボスはホーンラビットを巨大化した魔物。
「・・・あのアホウスライム以来の衝撃ではあるけど、
これゴマだけでも倒せそうだ」
そう言うや否や、ゴマがラビット目掛けて突進し、一瞬で倒してしまった。
「・・・そうだった。ゴマもランクはS」
ちょっと戦っただけでランクが上がってしまっていた従魔たち。
彼らと共に地下迷宮を攻略できれば嬉しいなと、リョータは苦笑を携えたまま地下2階層へと向かうのだった
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