第174話:ダンジョンアタック(2)
2層目からは例のゲームを模倣したような場所となった。
3層目は「何故か海の中」を泳いで行くダンジョンとなり、魔物は海の生物。
攻撃するのではなく避けて通過できれば次の階層へと行けるらしい。
しかも、ご丁寧に溺れないよう、空気の膜を張る事が出来るようなので、仕様に身を任せ前から来る魔物を避けつつ奥へと入って行く。
途中途中で宝箱があるのか?と土管のような構造物と言う脇道に逸れ回収して行き、4層目へと続く場所を探す。
マジでゲームじゃん。
まあゲームは息継ぎしなきゃならなかったから、死ぬ率が高かったけど、魔法が存在する場所だからこそ、空気膜と言う有難い方法で攻略できるから便利♪
4層目は炎が乱立する場所、所々に飛ばなければ落ちてしまう空間があり、上部の浮島には魔物がわんさか。
下を通って行ってもキノコなアレやら亀やらが邪魔だし、途中の構造物にはゲームと違い、常に魔物が顔を出して昇る事も出来ないとか
まあ「倒してしまえば」何て事は無いのだが、ゲーム風味を堪能するならマリオになりきって飛んだり跳ねたり蹴ったりしたい訳で、亀は構造物に当たれば跳ね返って来る…のではなく、そのままチーン♪である。
なのでサクサク倒してドロップを拾っては進みを繰り返し、クで始まる魔物を一発で倒し、5階層へと向かう。
* * * *
空の旅・・・なのだが、専用魔物が案内してくれるらしく、馬のように扱って行きたい方へと操るらしい。
「何だかなぁ…ゲーム感覚だと踏みつけたり蹴ったりして落とす事は出来るけど、
剣で倒せるし回避すれば魔物が消えるし…
どんなチートが盛り込まれたダンジョンだか」
次の階層が、どうやらラスボス部屋へと続く階層らしく、ドロップアイテムは空中では拾うのではなく宝箱に入った状態で階層出口に置かれた状態だった。
案内役の魔物から降り、宝箱を回収すると、空飛ぶ魔物は消え、ラスボス部屋の扉が開かれて行く。
「さてと、ゲーム仕様ならラスボスは・・・」
リョータが想像したラスボスはクで始まるデカい魔物。
勿論、強さ敵にはリョータに取っては難なく倒せる魔物だが、やはり魔法を試したくなってしまい、かぶりを振って邪念を消し袈裟懸けで斬り付けた。
「あ~らよっと」(あ、ラーメン食いたい)
首切られ大きな図体が後方へと倒れ込み、ファンファーレが鳴り響く。
パラッパッパッパ~♪
おめでとうございます。
迷宮ダンジョン攻略しました!
宝箱の中身は異世界でおなじみの
袋麺!付け合わせの野菜は自分で用意してね♪
又の挑戦をお待ちしておりま~す!
チャライ…チャラすぎて2度と挑戦する気になれん。
リョータが攻略したダンジョンは後に挑んだ者が「行方不明」になったとか。
彼が挑んだ時だけ簡単な迷宮になっていた(らしい)
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