第149話:上がってしまったランク

 サブマスは悩んでしまう。


 大人(この世界で大人と認められる年齢は15)になって無い、10歳の子供をSランクに上げてしまって大丈夫なのだろうか?と言う事実。


 勿論、対峙した相手がSSだったからとは言え、BランクをSに…と言えば反対する輩が必ずいると踏んでいるから躊躇ためらったのだ。


「リョータ」


「なぁに?(すんげぇ嫌な予感しかしねー)」


「厄災のドラゴン…

 ランクは判るか?」


「・・・うん・・・

 SSだった(ぜってーランクアップさせられちまう!)」


「そう・・・か。

 なら今のランクはBだったよな?」


「そーだけど…僕、

 上がっちゃう?」


「あぁ。

 逆に上げなきゃならん案件だ」


 うげぇ~…。


 表面上がSになって隠しが3Sだったからぁ…もしかしなくても…隠しすら上がってたりして?


 リョータはサブマスからランクアップ宣言される前に、自身のステータスを見る事にしたのだ。



~~~~~~~~~~

リョータ・スズキ【隠蔽中:鈴木良太】


10歳【隠蔽中:35歳】


魔力:Ex【隠蔽中:無限大


魔法属性:全属性(光、闇、風、土、水、火)

光魔法(Ex)、闇魔法(Ex)、風魔法(Ex)、

土魔法(Ex)、水魔法(Ex)、火魔法(Ex)


魔法:

清潔魔法クリーン全回復フルリカバリー

火の鬼火水鉄砲ウォーターガン

転移魔法(転移)、検索サーチ

開ける《オープン》、浮け《フロート》

一部消去イレース隠遁いんとん

治療ヒール、スタンガン

不可視、ライト《灯り》

転写コピー、危険察知

防御シールド鎌鼬カマイタチ

壊れる《ブレーク》、反射

氷結、付与、瞬間移動、解凍、レントゲン

【※詳細:考えた魔法を覚えられる(隠蔽中)】


Lv:Ex


職業:冒険者、テイマー、魔術師見習い【隠蔽中:全職種適正】


ランク:B【隠蔽:4S(最高ランク成長不可)】


スキル:採集Lv2【隠蔽中:Ex】、【鑑定:隠蔽中Ex】、

    念話Lv5【隠蔽中:Ex】、罠解除Lv1【隠蔽中:Ex】、

    【隠蔽中:転写コピーEx】、



【隠蔽中】特定スキル:無限収納アイテムボックス


【隠蔽中:説明△】

▼ガイド:疑問に感じた事を「説明」と言う言葉を発した時に補佐するスキル


称号:なし【隠蔽中:転生者。神に愛されなかった男、巻き込まれ回避】


【従魔】小桜(フェンリル)、権太(野良猫)

    ゴマ(野良犬)、琥珀(モモンガ)

    こむぎ(ユニコーン)、


【隠蔽中:洞窟ダンジョン最上級攻略】

~~~~~~~~~~~


 ・・・何か…見てはいけない項目まで見た気がするのは気のせい?!


 どーして4Sまで跳ね上がってんだよっ!


 しかも成長不可って事は最高位じゃねーか!


 バレたら英雄扱いどころか勇者扱いされる案件。


「僕・・・ランクは何になるの?(こえーけど聞かねーとな)」


「そうだな。

 相手がSSだった事と、

 リョータがBだった事をかんがみれば、

 自ずとSランクへの昇格が妥当だと言う事になるだろうな」


 あー…やっぱりなぁ。


 隠してたランクすら最高位になっちまったんだもんな。


 表面がSにならんとドラゴンと対峙した事は隠せない事実だし…はぁ。


「え…S…。

 僕、このまま学校で勉強して大丈夫?」


「あぁ。

 その点は心配しなくて大丈夫だろう。

 ランクまで知られ…てしまう可能性がある…か」


 ゴブリン騒動で認識された事もあるが、いくら隠しても無駄だろうな、と言うのがカーターとリョータの認識となったのは言うまでもない

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