第52話:助けたのは、まさかの
落ち着いたようなので権太を呼び出した。
「権太~出ておいで~」
手当した動物を見た小桜が
【あら、この子はエーテルディアにいない種類ですわね】
と言うので調べて見る事にした。
「え、そうなの?!鑑定!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ゴールデンレトリーバー
雄
3歳
健康
~~~~~~~~~~~~~~~~
「・・・まじか・・・
ゴールデンじゃあ冷遇されてた可能性があるか」
【人族は獣に対して冷酷な人種なのです。
何て事だ。
日本ではアニマルテラピーすらあると言うのに、動物全般が冷遇されてるのか?
[…そうだよ。
犬であれ猫であれ魔物であれ、
人の形をしていたとしても、
人より扱いは酷いと聞いた事があるもん]
権太・・・苦労して来たんだな。
[僕よりその
何しろ気付いた時には知らない空間で空腹に耐えかねて、
ご主人様が目撃した状況だったそうです]
穏やかな寝息を立てて横たわるゴールデン・・・。
「・・・ごま・・・」
ぴかっ!(うん…契約成功だな)
【
駄目だった?
【…いいえ。
主が優しいのは知っていましたから、
予想はしてましたが、
名付け方が酷いですわ】
名付けセンスが無いのは言わないでくれよ。
思わず目に入った情報を口にしちゃったんだし…。
そう俺の目線にはアケビのように
「これ…ゴマだよな?
絞ればゴマ油…作れないか?!」
【油…ですって?!
ゴマの実と言うのか知りませんが、
大量になければ作れませんでしょ!?】
「そうなんだけど…まあ、
先にポーションの実験しなきゃだな」
鍋を買おうかとも思ったが「思った品も作れやしないか?」と考えてしまい、それも実験してみようと思ったのだ。
う~ん…この辺りの土は粘土じゃなさそうだけど、土魔法で器…作れないか?
ぽんっ…♪
「【[・・・・・・]】」
…なっ
「なんじゃこりゃ!」【あ、主…声が大きいですわよ?!】
衝撃的な光景が目の前に現れている、それは大きな鍋。
魔法使いが薬品を作る時に使うようなアレ…。
大きさ的には大鍋と表した方が良さそう。
大き目の石を集め簡易の
当然ながら「
水魔法で水を貯め、周囲の枯れ草や枝を集めていたのだが、小桜と権太も拾い集めてくれた。
ありがとな~小桜、権太。
「・・・くぅ~ん(う・・・んっ)」
「ひとまず安心かな?」【そうですわね】
「ところで小桜、体躯は大きく出来るの?」
【ええ。主を乗せるくらいにはなれますわ】
学校で勉強して魔法を操れるようになったら色んな国に行きたいから乗せてくれる?
【勿論ですわ】
今いる地域以外の場所に行く「移動手段」を考えたのだが、今は作ろうとして居るモノに集中。
回復草を片手分、鍋に放り込みクツクツ…時々、様子を見て購入していた小瓶に入れ、仕上がったモノを鑑定して見る事にした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます