第24話:宝の宝庫?!

 迷い込んだ・・・もとい落とされてしまった、森の入り口から数メートル奥に入った場所で俺は、鑑定を発動させ毒消し草を探しているのだが・・・そこかしこに目的の薬草が自生している。


「ギルマス、

 見つけって言ってたよな?

 だったら見えてる状況って・・・説明ぷりーず」


 【毒消し草】

 ・毒を消す事が出来る

 ・解毒薬になる草

 ・めったにお目に掛かれない

  ただし鑑定を持っていれば簡単♪


「マジ・・・?鑑定持ちに有利って事?!」


【あたり~♪】


 おい?草が意思を持つとか有り得ないだろ!?


【そんな事、

 言ったら金銭もらえなくなるけどイイの?】


 止めて下さい…生活資金、欲しいですスミマセン・・・。


【一応、

 周辺で採集できる量は50にしてるから、

 持って行ってね♪】


 理解は出来たけど、何で内なる声に答えられんだ?


【だって、ここは異世界♪

 摩訶不思議な事すら起きる事「も」ある】


「有難く採集させて頂きます」


 納得はしてないものの、丁寧に根っこから抜いて行く俺、抜かれる度にピコンと音が鳴り、取得「してしまった」採集と言うレベルが上がり続け50本、集め終わる頃にはカンスト・・・Exまで上がっていたらしい。


「何だろう・・・

 凄く達成感があるけど・・・

 まさかね・・・ステータス」


~~~~

名前:リョータ・スズキ【隠蔽中:鈴木良太】


年齢:10歳【隠蔽中:35歳】


魔力:Ex【隠蔽中:無限大


属性:全属性(光、闇、風、土、水、火)


魔法:【隠蔽:覚えた魔法が追加される】

清潔魔法クリーン


Lv:Ex


職業:冒険者(仮)


ランク:F


スキル:採集Lv1【隠蔽中:Ex】


【隠蔽中】特定スキル:テイマー、無限収納アイテムボックス


【隠蔽:鑑定Lv2】


【隠蔽:説明△】


称号:なし【隠蔽中:転生者、神に愛されなかった男】


~~~~


 あ、やっぱ「鑑定」持ったみたいだ、それと「採集」を「覚えて」50集めただけでカンスト・・・とか凄すぎるんだが…。


「・・・もどろ・・・」


 50本もの毒消し草を持ち帰って、大騒ぎされる事になろうとは思ってもいないリョータ。


 鑑定している時に気付いた薬草を10本、別に採集していた。


「絶対に使う事になるだろう回復草・・・

 これってポーションの原料って説明されなかったっけ?

 説明を右から左に聞き流してたっぽくて、

 記憶に残ってないんだが…後で聞けばいいか」


 そう異世界あるあるポーションを作るのに必要な草が、回復草であると思い、10本「だけ」採集しているのだ。


 毒消し草よりも「大量に自生」しているにも関わらず、10しか取らなかったのは、ハンナが何かしらの草を探していた、と覚えていたからに過ぎない。


「そう言えばテイマーって

 魔物をテイム出来るって事だよな。

 どうせならモフモフ・・・犬系と猫系、

 それからいるならグリフォンで空を自由に・・・

 夢だわな」


 この世界に「グリフォン」がいるか、判ってないリョータではあるが、やがて別の生き物をテイムし、大空を自由に行き来する事が出来るようになる、など思いもしていなかった。


 だが、その生き物が「規格外」で「使役など出来ない魔物」だと言う事を知らないままテイムしてしまい、目撃され、驚愕の目を向けられる結果を招くなど、気づく事なく意気揚々とテイムしてしまう事となる。


 その結果「巻き込まれ体質」が再度、発動してしまい、周囲から「歩く地雷原だ」と思われてしまうのだが、本人「あずかり知らず」である。


 使役できたのは幸運なのだが…してしまったが故の不幸とも言える事柄が起きるのは、目に見えていた

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