ヘタレの哀しみ
わたしはとにかく痛いのとか苦しいのに弱いです。
これは年々歳を重ねる毎に酷くなり、今では全身が神経の如く敏感です。
昔から臆病には定評がありましたし、それでもそれなりに、痛み苦しみに直面して何とか乗り越えてきたのですが・・・
なら少しは耐性がついたでしょうといわれそうですが違うのです。まるで反対。
若い頃の方がまだコントロールできていた。
すっかりお馴染みになってしまった血液検査。
この時もまず注射される腕が決まって、覚悟を決めて差し出して、その後は横を向いています。
注射針の刺さる所は、ぜーったいに見ません(涙)
できるだけ意識を遠くに飛ばして、ボンヤリするようにしています。
あくまで強引に気づかない振り。
意識がそこに行っちゃうとね、ダメなんですよ、わたし。
そこに意識が張り付いて剥がせなくなると、倍増した感度により、ショック状態を起こしてしまうのです。
この悲しい例がマンモグラフィ。
過去三回受けていますが、三回とも終了後その場で気分が悪くなりダウン。
冷や汗、脂汗ダラダラの脱水症状、目の前には星がチカチカ、血圧が一気に下がったり、もしくは一気に上がったり・・・。
血圧と脈拍を測り、心電図検査、で点滴受けるコースです。
最後にマンモグラフィを受けた時は、とにかく無意識を心掛け、痛みには耐えられたので、「よしっ!今回は大丈夫だった」と思ったんです。
なのにやっぱり、終わった直後に顔面蒼白でダウン(涙)
お陰様で検査結果に異常はなかったのですが、婦人科のお医者様からは、さすがにもうマンモグラフィでの検査はやめた方がいいでしょうね、と。
次回からはエコーと触診とを勧められました。
ああ!ノミの心臓にも程があります。
もう、いい歳した大人です。
子供ならまだしも、大人ではそうそう騒ぎ立てることもできません(当たり前)
気力とか根性とかで、何とかならないだろうかと頑張ろうとしたのですが、身体が恐怖感に引っ張られて自動的に反応してダウンしてしまいます。
悩んだ挙句、最近ではとにかく
「大人なのにすみません、痛みに極端に弱くて酷い時は倒れてしまうんです」
と恥を忍んで自己申告します。
こう言っていた方が急に顔面蒼白、異常な滝のような発汗からのバタンで迷惑かけるよりもマシだと思うので。
この冷や汗というか脂汗は、かなり凄くて、まさに全身がずぶ濡れ状態。ついて下さった看護師さんから『川に落ちたりとかしてませんよね?』って真顔で尋ねられることもあるほど。
でもとにかく、こんな身体といえども自分の身体。
持病ともですが、何とか折り合いつけていくしかないですもんね。
それでも悪いことばかりじゃないと思うんですよ。
持病のお陰で、月に一度、検査を受けるけど、この持病が見つからなかったら、わたしは定期的に病院に行く事も無かったと思う。
それはそれで怖い事ですよね。
だから
物事には両面ある。
悪いことばかりじゃない。
そんな風に考えるようにしてます。
まぁそう言いつつ、ヘタレたりもするんですけども。ふぅ・・・(溜息)
※マンモグラフィーについては痛みに関する個人差もありますし、わたしが特に痛みに弱い為に過敏に反応してしまうというだけで決して検査自体を否定するものではないことをご理解ください。
早期発見の為にはとても有効な検査だと思いますので。
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