妖精に魅せられて

 以前にも妖精について少し書きましたが、最初に妖精の存在に魅せられたのは、” 立原えりか ”さんの本からだった気がします。


 文字や言葉なのに、何故かイメージできたのです。

 儚げな薄い羽や目の涼やかさとか重さが無いかのような軽やかさを。


 それから、シシリー・メアリー・バーカー の描いた妖精たちに出逢いました。

 イメージしていた妖精たちが其処にいて、思わず魅入ってしまいました。


 それからは色々な妖精の画集やフィギュアも気になって・・・。

 今はあまり見かけなくなってしまったのですが、その頃、買い集めた物は宝物です。


 天使も好きだったり集めている方が多いですよね。

 似ている所も多いし、どちらも素敵だと思うんだけど、不思議とわたしが魅せられたのは妖精。


 どうしてかなぁと、これは自分なりの勝手な分析ですが、

 天使はまさに純白のイメージで正しさの象徴(堕天使とかもいるわけですが、それは置いといて)

 妖精は何処か薄昏くてひっそりしている感じ。人の心が形をとって抜け出した様な。


 わたしはあんまりキッパリハッキリした美しさには眩しすぎて怯えてしまうのかもしれません。


 静かな雨の降る午後などには、妖精たちを飽きずに眺めては、ぼーっと夢想したりするのです。

 わたしの魂が小さな妖精になって、大きな葉っぱの下で雨音を聴きながら、うつらうつらとしている姿を・・・。

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