もったいないのカミサマ
わたしは食べ物を残すのが苦手です。
元々、祖母や両親から”お米一粒には88人の神様がいらっしゃるのだから”と厳しく言われてきたのと、何より食いしん坊だからということも大きい気がします。
ちなみに洋服などもなかなか捨てきれません。
これも祖母や母が物の無い時代に育ったことから影響を受けているようです。
今は断捨離とか言われていて、例えばワンシーズン着ないものは捨てるとかあるようですが、これがなかなか出来ないのです。
祖母や母は破れたり汚れが落ちなくなってしまってから捨てていました。
それも使えそうな可愛らしい刺繍部分などを切り取って端切れとして残して、その端切れで小物を作ったり。
それほどサイズが変わらないシンプルなものだと着れてしまうから余計に捨てきれなかったようです。
シンプルでスッキリした暮らしというのには憧れるし、素敵だなぁと思うのですが、全く無駄を切り捨ててしまった生活というのも、わたしには何だか、ちょっぴり寂しいような気がするのです。
有るのが当たり前じゃなくて、有ることの有り難さを忘れたくない。
”もったいない”が口癖だった祖母や母のように貧乏性かもしれないけど、物を愛おしみ想い入れをもっていたいなぁ・・・なんて思うのです。
もったいないって垢抜けないけど温かな言葉。
もったいないのカミサマを想像して何だか微笑んでしまうわたしです。
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