あの頃の学生鞄

 今はどうなんでしょうか。

 わたし達の"あの頃"は学生鞄をできるだけペッタンコにするのが流行っていました。


 それはもう、教科書一冊さえ入らないくらいのがカッコイイとされていて。

 ほとんど、みんなそうしていました。

 芯を抜き、なんでもお湯に入れたりして縮めていたようです(やり方は、また聞きなので間違ってたらすみません)


 でも、わたしの鞄はそんな加工することも無く、それどころか、いつもパンパンに膨れている始末。そして重かった!

 理由は図書館で借りた本をいっぱい入れていたから。

 「ペッタンコだと本入らないもん!」

 友達に聞かれる度にそう答えていたわたし。


 思春期でそれなりにオシャレや恋にも興味があったのに、そこだけは譲れませんでした。


 結局、卒業するまでいっぱいに膨れていた鞄。

 確かに鞄としての役割は存分に果たしてくれたのでした。


 ちなみに今でも鞄は大きいタイプだし重いです。

 理由は・・・はい、お気に入りの本を持ち歩いているから(相変わらず・・・です(汗))

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