ハレルヤ

ハレルヤ、主に感謝し、喜びと賛美を

君の信仰心は篤い、だがその証を欲した

君は屋根の上で入浴する女を見かけた

彼女の美しさと月明かりに照らされる姿に君は誘惑された

彼女は君をキッチンの椅子に縛りつけると

王座を破壊し、君の髪を切った

それから君の唇から主を讃える言葉を導き出したのである

ハレルヤ、主に感謝し、喜びと賛美を


煩い。何度聞いても。


 そこでまたあたりが暗くなった。

 場面が変わった。そこはどこかの丘だった。たくさんの墓が並んでいた。いくつかの墓には花が添えられていた。空は赤かった。誰もいなかった。いや、一人だけ墓に隠れてうずくまっている男がいる。彼はずっとうなだれ、顔を上げなかった。墓の前にはバラの花束が添えられていた。彼はずっと顔を上げなかった。沈黙が続いた。彼はまるでそのまま石になってしまったようだった。

男は動かなかった。僕はそれをずっと見ていた。しだいに日は傾き始め、空が紫に色に変わろうとしていた。

「ああ、まだここにいる」若い男の声がした。軍服を着た、背の高い青年が煙草をくわえていた。

「もう冷えますから帰りましょうや」青年は男の肩をたたいた。

「なあキッシンジャーさん、休みの日くらい制服、軍服脱がないんですか?」

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