第19話 薬と日常

休職2ヶ月目に突入、2週間に1回の通院日


またいつもの会話だ


先生

「調子はどうだ?」


私「特に変わりません」


「あ、でもゲームを始めました。スマホゲームですがチャットとかもして、楽しいです」


先生

「うんうん、いいぞ、時間はたっぷりあるからな」


「薬の方はどうだ?」


私「特に何も…」


先生

「じょあまだ増やしてみよう」


処方箋

サインバルタ 60mg

睡眠薬


休職3ヶ月目に突入


また通院日だ。


先生

「どうだ調子は?」


私「変わりません」


先生

「そうか、引き続き様子をみよう」


処方箋

サインバルタ 60mg

睡眠薬


そんなある日、急に課長から電話が来た。

少しビビったが受ける。


課長

「休んでみてどうだ?もう3ヶ月位か」


「すみません長くなり…」


課長

「ん…そうだな、ちょっと長いな」


「もう少しかかりそうです、すみません…」


休職中、課長からの電話はこれ1本だけだった


休職3ヶ月は長い認識の様だ。



※ここで私のその頃の休職中の日常を書こう


朝起きる

ゲームの確認、だいたいオート稼働している。

朝ご飯は食べない、今まで20年程ずっと食べてこなかったからか、お腹が空かないからだ。


あとはニュースを見ながら、基本ゲーム。


お昼ご飯を食べてゲーム、晩ご飯を食べてゲーム。

食事中とお風呂の間はオート稼働。


夜中、0時過ぎまでゲームをして、オート稼働にして就寝。


土日は子供達も全員居るし、出かける事が多かった。だいたい車で30分圏内の公園やデパートだ。

運転中はオート稼働、デパートの場合、会社の人と会うとまずいので私は駐車場の車内に残り、2~3時間待つ。

その間ゲームしているからあっという間だ。


なんかゲームばかりしているが、そんなに真剣にせかせかしてる訳では無く、暇潰しの延長位の感じだ。

間違わないで欲しいのは「ゲーム」とは17、18話に書いたゲームの事である。


家族との会話や最低限の家事はしているし、逆にこのゲームがあったからこそ、パチンコやマンガ喫茶に行ったり、間食したり、無駄使いをしなくてすんでいたのかもしれない。


薬の話もしよう

抗うつ薬はサインバルタ、60mg

これは毎日キチンと飲んでいた。

60mgというのは1日の用量のMAXだ。

これは結局、7ヶ月位の間ずっと飲んでいた。

しかし全く効果を感じた事は無かった。


正直な気持ちを書くと

私はただ会社を辞めたくて、しかし引き止められているだけの普通の人。

だからうつ病的な症状も無く、薬は一応出されるから飲んでいるだけ。

である。あくまで個人的見解だが。


睡眠薬に関してはほぼ飲んでいなかった。

何故ならば普通に眠れるからだ、ゲームをしていて夜中0時近くになると眠くなる。

仮に飲んでみると「コテッ」と眠れるが、癖になるのが嫌で捨てていた。

名前は忘れたが、最も弱い部類の睡眠薬だ。


今思うと家族が居て良かったと本当に思う。

子供がいるから規則正しい生活だったし、話し相手として妻や子供達がいた。


独身一人暮らしだとどうなっていただろう、昼夜逆転?食事はコンビニかカップラーメンか?


復職しないつもりだったからストレスも無かった。まだ30代だ、再就職先もすぐ見つかるだろう…


そんな感じで毎日だらだら過ごしていた。










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