第14話 休職


診断書を持って、正式に休職となった。


1ヶ月…休み…


高校卒業後、私は仕事を長期間休んだ事はなかった。


幸い、妻と子供が3人いる。

休みの間は特に一番下の1歳の長女と遊んだ、上の2人は小学校と幼稚園だ。

なので平日昼間は3人で買い物やランチによく行った。

一応、給料は出る様なので金銭面の不安は無い。

普通に会社を休んでいるおじさんの気分だ。


時間があるので自分で自分なりに確認した。


夜は眠れている。


食欲は普通だ、体重変化も無い。


落ち込んだ気分か?

いや特には無い、ただ会社を辞めたい気分だ。


死にたいと思うか?

家族も居るのに、思う訳がない。


……病名などと…適応だな……


2週間に1回、通院日だ。


先生

「気分はどうだ、落ち着いたか?」

「特に変わりありません」

先生

「そうか、引き継ぎゆっくりしなさい」

「薬は効果が出るまで時間が掛かるからな」


はい……


また2週間経った、通院日だ、そろそろ休職期間が終わる…


先生

「気分はどうだ」

「変わりありませんが…先生、私やはり会社を辞めたいです」

先生

「今大きな決断をするな、休職は一年半もできるんだぞ、まだゆっくりするか!今度は3ヶ月で診断書だそうか?」


駄目だ、うちあってくれない。


今度は3ヶ月休む事になった。


先生

「薬はどうだ効果を感じるか?」

「全く何も感じません」

先生

「じゃあ変更してみよう」


処方箋 サインバルタ20mg、睡眠薬





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