第15話 決断

引き続きの休職が決定した。

簡単に、しかも今度は3ヶ月の休職だと?


会社の規則を調べてみる。

休職は1年間可能らしい。

その後は自然退職になるらしい。


少し両親に相談する。

父はお前の好きな様にすればいいと言う

母は退職後を心配している、

「部署異動とか出来ないの?会社と掛け合って見れば?」


…それは頭に無かった、何故ならば内定を貰えたのは今の課長のおかげだと思っていたからだ。


…確かにうちの課は忙しい、同じ事務所に5つ位他の課があったが、皆夜遅くまで残業しているのはうちの課だけだった。


まあ、だからこそ担い手不足で中途採用の募集が出てたのだろうが。


話しは半年程前に戻るが、私の机の斜め後ろの人に話しかけた事がある。

別の課の人である。Bさんとしよう。


「この会社、忙しいですね、ノルマも沢山あるし、皆凄いですね…」


Bさん

「君の所だけだよ、突出して大変なのは」

「実は私も数年前は君と同じ課に在籍していたんだ」

「しかし役立たずで部署移動になって今◯◯課に居るんだ」

「ここの課はノルマとかも特に無く、僕でもやっていけてるよ」

私の心情を察してBさんは自分の黒歴史を教えてくれた。


※これはだいぶ先になって聞いた話しだが、私の所属している課は忙しく、技術も要る為休職する人も結構いるらしい。

Bさんもその1人だった。

私の後に入った20代の中途社員も数ヶ月で強引に辞めてしまっていた。


話を戻そう

さらに3ヶ月休めだと…そのあとどんな顔して戻ればいいんだ…休んだ所で事態は悪化してるだけだろう。


「………………………………………」


決断した。


妻と両親に報告する。

「1年間休職する、そして駄目元で部署異動を願い出てみる。それでも駄目ならそのまま退職する」


残り11ヶ月、早々と休職をする事を決めた。


退職前提だから、残りの期間で次の仕事の目処をたてよう、何か自分のしたい仕事でも見つかるかもしれない…



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る