第8話 真の目的

俺は、今目の前にある風景・・・

海の風景を、描いてみたのだが・・・


「すごーい。さすがだね」

「でも、そのくらいは、練習すればだれでも・・・」

「ううん。描けないよ」


絵を描く人が、基本は蛾が強い。

なので、人との付き合い方がわからない。

孤立する方が多いが、俺もそうだ。


でも、めぐみちゃんのような例外もいるが・・・


「じゃあ、お昼にする?」

「うん、腹減った」

「待っててね。用意するから・・・」

めぐみちゃんは。お弁当を広げた。


おむすびに、卵焼きに、ウィンナー・・・

あからさまな、お弁当だ。

でも、手料理は嬉しい。


「はい、お茶」

「ありがとう」


めぐみちゃんと、談笑する。

「今日は、ありがとう。ごめんね」

「いいよ、それよりもめぐみちゃんん」

「何?」

めぐみちゃんは、驚いた顔をする。


「本当の事を教えてくれ」

「本当の事?」

「俺に絵を教えてもらうのが、真の目的ではないだろう?」

めぐみちゃんは、きょとんとしていた。


「ふう・・・やっぱり、わかるよね」

「そりゃあな・・・」

「でも、君も気付いているんでしょ?真の目的」

「まあな、でもめぐみちゃんの口から頼む」

めぐみちゃんは、頭をかいた。


「わかった。じゃあ、答えるね」

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