サピエ王国ー主に身分制度に関して

王政の国家。

 貴族社会であるが、過去この地に降り立ったプレイヤーの影響で平民を虐げるような貴族はいないとされているが、それは表面上だけの話である。

 過去プレイヤーがいたころはそのような行動をする貴族は居なくなったが、プレイヤーの死後、その行動を控えていた貴族は途端に掌を返し、秘密裏に平民を虐げるようになった。

 その百年という年月の中で、そんな貴族の行動はエスカレートしていく事になった。


 このサピエ王国では王の上にプレイヤーを冠することになっている為、プレイヤーがこの地に降り立った後の王の立場はかなり微妙なものと言ってよいだろ。

 百年もの間この地に君臨していた王族が新たなプレイヤーが現れたことによってどんな行動を起こすのか?

 それが序盤での山場の一つとしたいところ。


サピエ王国の地形

 周囲は峻厳な山脈に囲われた広大な平野部と渓谷で形成される地形。

 中央に存在留守平野部の半分近くが王直轄領となっていて、残った半分の平野部を三公爵で分ける形になっている。

 この山脈にはドラゴンが生息しており、山脈越えという障害と、ドラゴンの脅威がある山脈を越えようとしたものは、サピエ国内にはほとんど存在していない。

 過去この山脈を越えようと挑戦したものは、戻ってくることは無かった。

 この事から山脈の外の状態はサピエ王国にとっては未知の領域である。

 貴族の中には山脈の外には世界が無いとすら思っているものすらいる程である。

 平民に至ってはそんなことを考えすらしたことが無いものが殆どである。


紀元前一〇年

獣人族と人間種との大規模な闘争中にプレイヤーが降誕。

後にプレイヤーが降り立った洞窟を要する森はプレイヤーの森と名付けられる。

この闘争は後にサピエ起源戦争と呼ばれる。


サピエ暦元年

 獣人との闘争に決着がつき、山脈内統一が果たされる。

 プレイヤーにより初代サピエ王が冠され、当時の闘争で武功を上げた三人が公爵位を授けられことになった。

 以降プレイヤーを象徴とし、王を議長とした神権主義的立憲君主による政が行われるようになる。


サピエ暦一二一年、プレイヤー死去。公式には死因老衰(毒殺)

 この地に存在した最後のプレイヤーであり、サピエ王権を授けた存在でもあるプレイヤーの死亡。

 彼女の遺体は国葬を得て王城地下に埋葬されたことになっている。


 プレイヤー「メアリ」が最後に残した言葉。

「好きに生きなさい。私は貴方たちの相手は疲れたわ。」


 これ以降サピエ王国ではプレイヤーが降誕していない、というのが王国の公式文書として残されている。

 実際には、この地に現れたプレイヤーは即座に何らかの形で暗殺されている。


サピエ暦二五四年、新たなプレイヤーが現れる。


サピエ王国の現状

 立憲君主制

 基本的に政治の舞台は三公爵家とそれぞれに所属する各派閥の貴族数によって力関係が決まる。

 サピエ王は議会の議長の役割を担う存在である。

 また、山脈内統一を果たしてからは、外交をしたことが無い。獣人との罵り合いを外交と言うのは些かどうかと思うが。

 公爵家が数年に一度領地を巡って戦争をする程度である。

 イメージとしては戦国時代の日本に近い感じ。(王国内に複数の公国がある感じと言った方がいいかな?)

 中央には王直轄領が存在している。

 王直轄領は周囲の山脈からは離れている為、鉱物資源などが乏しいが、その反面広大な平野部を有している為に、農産物や畜産物などの食料生産が盛ん。

 逆に王直轄領の周囲にある三公爵家が納める地は山脈に面している為、中央の王直轄地と比較して平野部が少ない。その代わりに鉱物資源が豊富にある為、中央と公爵領との間では、鉱物と食料の流通によって経済が潤滑している。

王国内は現在表向きは非常に安定した治世を行っていることになってはいるが、その裏では親プレイヤー派閥と反プレイヤー派閥との間で政治闘争が行われている。

王国民の殆どは、プレイヤーが王権を授けたことを物語などで知っている為に、プレイヤーを神の如き存在と思っている。


サピエ王

現在の王は、クリストフ・エッダ=スノリ・サピエである。

尚現在の王は最近世代交代が為され九代目である。

表向きはプレイヤーを上位に立てながらも反プレイヤー派閥

エッダ=スノリ・サピエは王のみが名乗ることを許されている王名である。

王家の紋章、ヒスイ色のつぶれたハートマークのような枠の中に錫杖(ライフル)と枠に左右かた一枚ずつ木の板(スキー板)が立てかけられる形で描かれている。

立てかけられている二枚の木の板には、それぞれ「天にまします我らが神よ」「我が身に宿る我らの神よ」という一文が掛れている。

 これは片方はメアリが書いたもの、もう片方はメニウ教の教祖が書いたものと言われている。

 王の持つ錫杖は、独特の形状をしている。これは王家の紋章に掛かれているライフルをモチーフとして、サピエ王国建国時に作られたものだ。

 この錫杖は議会の決定が下ったときなどに床に内音を鳴らして、議会の終了を示すのに使われるため、この錫杖の銃床部分は何度も修復されている。

 これはライフルの発砲音を模している者で。ライフルの音が鳴る度に神の鉄槌が放たれていたところからきている慣習だ。


現在サピエ王国に公爵家は三つ存在している。

公爵家は王国内の国家と言える立ち位置で。公爵領内の政治判断はそれぞれの公爵家の裁量に任されている。

~=~何世と呼ばれる存在は公爵家の家長のみである。


王都より北側に領地を持つノーデン公爵家

現在の家長は、エトムント=ノーデン八世

五十台の男性痩せ気味体系

最近は息子に家督を譲るかどうか考えている所。

反プレイヤー派閥


王都より南西に領地を持つスデュエステン公爵家

現在の家長は、ゴットフリト=スデュエステン八世

四十台の男性恰幅が良い。

まだまだ現役。

親プレイヤー派閥

この親プレイヤー派閥に属する各貴族家殆どは熱狂的な新プレイヤーである。

反プレイヤー派閥に属している者たちも、国の興りに関わる事なので、表向きは親プレイヤーとなっているが、スデュエステン公爵家を始めとする、真の親プレイヤー派閥からすれば、そんな見え透いた嘘は吐く意味があるのかというレベル。


王都より南東に領地をもつズドステン公爵家

現在の家長は、メルヒオール=ズドステン七世

七十代の男性、背筋の伸びたナイスシニア。

サピエ王国で七十台まで生きれば大往生。

貴族でも六十迄生きられれば長生きと言われる

主人公が最初に居た洞窟はズドステン領内。

反プレイヤー派閥


公爵家はサピエ王国の起こりに携わった家が始まりである。

公爵家は家長の名前を踏襲するのが王国法で定められている。

サピエ王の称号はこの国が興るときにこの地に降り立ったプレイヤーが、ノンプレイヤーに授けた物であり。

即ちサピエ王家とはプレイヤーより授けられた称号だ。

公爵はその王側近の者たちの末裔である。

王家と公爵家はサピエ王国に於いては、起国の一族という事だ。

故にプレイヤーは王の上に存在する。

その由来からか、起国のプレイヤーを毒殺して以降も王家は秘密裏にプレイヤーを抹殺するようになった。

その事に気付いたスデュエステン公爵家はプレイヤー保護の為の活動を開始するものの、王家と他の二公爵家との間に軋轢が生れぬように活動する為に、色々と画策するはめになっている。

尚プレイヤーの森に詰めている女性騎士全てスデュエステン派閥の貴族家出身者である。


侯爵家

王家から臣籍降下した者に送られる爵位。

軍事的に武功を納めた者に送られた爵位の中で最高位。(将軍職等)


伯爵家

公爵家から降下した者に送られる爵位。

経済的又は政治的手腕を発揮したもに送られた爵位の中で最高位。(行政長官等)


子爵家

侯爵家から降下した者に送られる爵位。

男爵位の中から、軍事、経済、政治等の分野にて何かしらの功績を上げたものに送られる爵位。(中間管理職的な立ち位置)


男爵家

伯爵家から降下した者に送られる爵位。

平民の中で貴族に憶えが目出度い者に送られる爵位。(所謂パシリ)


騎士位

貴族ではなく軍人扱い。

平民以上貴族以下。

指揮権は貴族が持つ。

領地を保有している貴族は、その領地の規模に因るが必ずと言って良い程騎士を取り立てている。

騎士位にある物は、今まで発現しているスキルの習得訓練を行っている。

しかし、その反面スキルに頼りきりになってしまう傾向が強くなってしまう。特に新人はこの傾向がより強く出る。


平民

 子爵家又は男爵家から降下した者達。

 農民、商人、職人など王国を支える大事な人達。の筈なのだが・・・、二五四年という歴史の経過とともに、貴族たちの腐敗は進んでいる。

良い貴族もいるには居るが・・・。

 一般的には貴族様はお空の上の存在となっている。

 それと、割と頻繁に領地を巡っての戦争が起こる。この時騎士と共に戦争に駆り出されるために、戦争を幾度も生き残った猛者などは、下手な騎士よりも強かったりする。というか、スキル頼りではない分かなりお強いです。こういった武功を上げた存在は騎士位を与えられる。こういった平民からの叩き上げの騎士はかなりの数存在している。

 主に農民は村ごとに纏まった姓が与えられている。一般的には村や町などの名前が姓になる。

 商人や鍛冶師などで有力なものや武功を上げた者だと、領主などから個別の姓を与えられることもしばしば。

 

降下について。

 公爵家の次男や三男などは、親の資金が潤沢なので降下するものが殆どだが。そうでない貴族の次男などは平民になる。

 また降下は親の貴族位よりも二つ下にするのが慣例。なので伯爵位までが降下可能。なので、貴族の次男や三男は長男のスペアとしての勉強と共に、平民になったときの為に向けて準備をする。

 降下については貴族名・紋章の登録にかなりの金銭を徴収される。このお金は王家預かりとなる。一括払いしか認められていない。王家はこの手の金銭が徴収されることは無い。


降下に掛かる費用

貴族名の登録に小金貨一枚=百万ウィン。

紋章の登録に小金貨一枚=百万ウィン。

これとは別に紋章の製作費用が入ったり。住んでいた屋敷をでて新たに色を買う資金なども入ると最低でも、小金貨三枚=三百万ウィンは欲しい所だろう。


叙爵について

 王は叙爵する権限を持たない。臣籍降下は別だ。

 公爵以下の貴族が叙爵の権限を保有しているが、領地を持てる貴族の上限数が王国法で定められている。

 叙爵に関しても王国法に則り王領で申請が必要になる。

 貴族名の登録・紋章の登録・貴族位の上昇または降下の申請などがある。

 叙爵についても、貴族名と紋章の登録に降下と同様の金銭が要求される。一括払いしか認められてない。なのどで、余程優秀な傑物でない限りは叙爵を行おうとしない。

合計で小金貨三枚=三百万ウィン。これは叙爵に対する登録料以外のお金も叙爵をさせる側の貴族が負担することが、王国法で義務付けられている為。


現在の貴族の状態。

 力を持たない家は、相続に掛かる費用が支払えずに家が断絶することもしばしば。

 これは王ゆかりの貴族でも同様だ。実質一代限りの名誉貴族扱いとなってしまっている。

 サピエでは相続に掛かる費用を払えさえすればどの爵位の貴族でも、相続が可能になっている。

 この為相続掛かる費用は莫大である。爵位によって掛かる費用は変わらない。

 相続税は大金貨一枚=一億ウィン必要。領地を運営することが許可されている領主貴族か、商売で成功している商人貴族ぐらいしか相続が出来ないだろう。

 一回目の相続が行えれば、継続した相続を行えるようになるだろう。


奴隷

犯罪奴隷

犯罪を犯した者が落とされる身分。

扱いに関しては王家と各公爵家が定めた法に則る。

※奴隷に関する法は公爵家が担当。

※軽犯罪は苟且奴隷、重犯罪は畢生奴隷扱い。


借金奴隷

借金を抱えて返済が出来なかった場合落とされる身分。

借金返済分の働きが出来たら奴隷から解放される。

※奴隷に関する法は公爵家が担当。

※基本的には苟且奴隷だが、借金した金額によっては畢生奴隷扱いとなる。


違法奴隷

貴族の腐敗が進んだことにより、冤罪や身に覚えのない借金を抱えさせられて奴隷に落とされた人たち。

なので表向きは犯罪奴隷や借金奴隷と同じ扱い。


畜生奴隷

サピエ領内に於いて人間種以外は全てこの身分である。

サピエ王国が起こるときに勃発した戦争に負けた獣人(リュンクス)の末裔たち。

過去に敗戦した歴史を持つためにかなり劣悪な環境で活用されている。

※畢生奴隷

※畜生奴隷の子供たちは全て畜生奴隷となる。


奴隷の子供

畜生奴隷以外の奴隷の子供は親が余程の大罪を犯していない限り、孤児扱いとなることが大半である。


王国法は貴族間の行動にのみ適応される法律である。

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