幕間 其ノ一

ゆい!」

晴明せいめい!」

あおい!」

「ニャニャッ!」

「この三人さんにんと、うちのねこのヒヤヤッコで、今回こんかい一幕いちまく内輪話うちわばなしはじめたいとおもいます!」ゆい

「で、なんはなしをするのだ?」晴明せいめい

「えーと、それは、フリートークでおねがいします」ゆい

「フリイトオク?」晴明せいめい

「わからないか・・・ようするにきたいこととか、になったこと問題点もんだいてん、いろいろです!」

「そうわれてもな・・・あおい、おまえはどうだ?」晴明せいめい

わたしられてもこまります」あおい

「どうしよう・・・つぎないかも ゆい

「ニャー、ニャニャニャッ、!」ヒヤヤッコ

何言なにいってるかわからん」晴明せいめい



  ヒラ ヒラ ヒラ



 一枚いちまい紙切かみきれが、ちてきた。それをあおいひろう。

「ヒヤヤッコについては、てんこえ総監督そうかんとく)が必要ひつようおうじてやくします、だって」

てんこえ?」ゆい

てんこえ?」晴明せいめい

「まだつづきがあります、ヒヤヤッコからの質問しつもんよるゆいちゃんの部屋へやたのは、なぜなんだ?といてあります」あおい

てんこえとは、何者なにものじゃ?」晴明せいめい

「いいじゃない、そこは」ゆい

「さっきっておったじゃろう?になること、いろいろいていと」

「そうだけどさ・・・」



  ヒラ ヒラ ヒラ



 また、かみちてくると、ゆいひろう。

てんこえについての質問しつもんは、NGだって」ゆい

「エヌジイ?」晴明せいめい

「それは駄目だめってことです」あおい

「なぜじゃ、姿すがたせんとしからんやつじゃ!」晴明せいめい

「まだ、いてある」ゆい

「どうせ・・・くだらんことであろう」晴明せいめい

文句もんくってると、出番でばんらすそた、っていてるよ」ゆい

なんと、理不尽りふじんなっ!」

晴明せいめい、やめといたらどう?つぎかいから、もうなかったりするかもよ」ゆい

なに!?」晴明せいめい

 あおいかがむと、晴明せいめいささやく。

てんこえさんをおこらせると、いまからでも、なかってしまうかもれません」

「・・・」晴明せいめい

「どうするの、ヒヤヤッコの質問しつもん?」ゆい

「わかった、こたえればいのであろう、こたえれば・・・ただの駕籠かごわりじゃ」晴明せいめい

「「駕籠かご?」」ゆいあおい

 二人ふたりかおて、晴明せいめいくだいておしえる。

牛車ぎっしゃというか、うまわり・・・まあ、ものとして使つかうつもりであったのだ」晴明せいめい

ものに!」ゆい

「でも・・・サイズてきにピッタリです」あおい

 ねこ晴明せいめい姿すがたが、二人ふたりあたまおもかぶ。

「そうなると、ちがはなしになってそうながする」ゆい

ねこ晴明せいめい大冒険だいぼうけん、のようなものでしょうか」あおい

「ニャニャア!ニャンニャッ、ニャンニャ!」ヒヤヤッコ



  ピピッ ピピピッ ピピピッ!



 アラームがる。

時間じかんだ・・・」ゆい

 ポケットから、タイマーをすと、ゆいはスイッチをめた。

「それでは、時間じかんてしまいましたので、最後さいごなにかあるひと?」

「・・・」あおい

「ニャニャア!ニャニャニヤアオ!」ヒヤヤッコ

「ええーい、うるさい!おまえさんは、ってることがわからんのだから、しゃべるでない!」晴明せいめい

「フニャニャ!」ヒヤヤッコ



  バコンッ



「ふんげえっ!」晴明せいめい

 ねこパンチをらって、晴明せいめいはノックアウト。

「これにて第一回だいいっかい座談会終了ざだんかいしゅうりょうです。それではみなさん、つぎえるのを・・・」ゆい

「「おたのしみに!」」ゆいあおい

本編二幕ほんぺんにまくもよろしく!」少女しょうじょ

「「だれ・・・?」」ゆいあおい

「ニャオーー!」ヒヤヤッコ




 














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