一章 始まりの茶番

一真の部屋で話しをすることになった。 なんとも可愛らしい見た目だが少しボロボロな女の子だ。 「えーっと」

「はいこれ。」

少女にココアをわたした。

「あったかい。」

「当たり前でしょ。」

なんともシュールな絵である。 「んで、俺呪いにきたの?」

「そうだよ。」

ずいぶん可愛い顔で言ってくれるもんだ。

「で、呪えなかったと。」

「うん。」

「なら帰ったら?」

「ダメ、3ヶ月以内に呪えなかったらノルマ達成されちゃう。」 「えっ、仕事感覚!?」

「うん、こっちの世界のルール。」

なんとも聞きたいことが沢山ある。

「あっそ。んなら俺を呪い殺すまで家にいていいよ。」

「え?」

「別にいいよ。俺を殺すまでそばにいてあげても。」

「ありがとう!!!約束。」

「おう。」

貞子は涙目になりながら言った。

一真の渾身の漢気だ。

「ん?俺と同い年くらいなのに仕事してんの!?」

「人間とは違う社会だから。」 「あっそ。」

あまり納得のいかない。

「それでここにいていいの?」 「ああ、いいって言ってるだろ。あっ申し遅れたけど俺、栗井一真。」

「月村貞子」

「うん、苗字あるんだね、貞子だってリ○グ見たから分かるけど、よろしくな貞子。」

「うん、あと危ないこと言わない。それでどうするの?」

「今日は疲れたし寝る!明日学校だし。」

少々散らかっていたので部屋を片付けることにした。

「手伝う。」

そう言うと貞子も片付けだした。結構散らかっていたのがだ3分で片付いた。

「お前、家庭的だな。」

「生前によくやってたからね。」 「おっ、おう?」

少し顔が暗くなったような気がした。 なんとも意味深だ。

「まぁありがとう。おかげで片付いた。」

「・・・うん。」

すぐに笑顔が戻り少し安心した。 部屋の様子を見ると今までで一番部屋が綺麗になっ た布団ので持ってきた。

「すげぇ、なんか光って見える。」

「えへへー。」

(可愛すぎるだろー。)

ギャルゲーやエロゲーをやりまくっているがリアルは、比べ物にならない。

「うちそんなに広くないから今日の所はここで我慢してくれ。」 「うん、ありがとう。」

話してるうちに布団も敷き貞子は布団に入った。

「おやすみ。」

「ああ、おやすみ。」

電気を消して今日が終わった。


朝。一真は違和感を覚えた。お腹あたりが冷たいのだ。

「うーんなんだ?」

そして小さな大事件が起こっていることに気がついた。

「こいつ!なんで俺のベットに!?」

小さな声で問いかけながら起こそうと思ったが出来なかった。

抱きしめられては居るが少し怖がっている表情だ。

(大丈夫か起こした方がいいのか?)

そうこうしてるうちに貞子は少し遅めに起きた。

「えっと、おはよう。」

「んー。かずまぁ。おはよう

寝ぼけているがすぐ目が覚めたようだ。

(寝ぼけ貞子たん萌えー、て何変なこと考えてんだ俺は!!!!)

「んー、えっ、」

ようやく今の状況に気付いたようだ。

「だっ、大丈夫か?」

「うっ、うん」

「とりあえず朝飯食いに行くか」 貞子が無言でついて行く姿がなんとも愛らしい。

とりあえず二人はお眠なかおでリビングに行った。

「母さんおはよう。」

「えっと一真。その子は?」 「はっ初めまして。昨日テレビから出てきました月村貞子と申します。」

「はい!?」

お母様は朝からお疲れのようだ。 「おい一真。なんだそのラノベ展開は!?」

一真と同じオタクの父親は少し目を輝かせていた。 とりあえず、昨日両親がいなかった時のことを話した。

「・・・という訳だ。」

「はぁ!ダメに決まってるでしょ!」

「まあまあ母さん。こんなギャルゲ・・・こんな珍しい体験は未だかつてないことだ。それに今の俺達は一真に逆らえん。」

昨日両親は無我夢中で逃げてった。一真はテレビに興味津々だった。

「んじゃ、いいねぇ!」

「ああ、いいゾ」

(生でラノベやアニメみたいなことが起きてるわけだし)

一真、頑張れ

「まぁ今はそんなことより朝ごはん作ってよ。」

この家では朝は一真が朝食を作る。料理は得意なのだ。

「んじゃ、作りますか」

今朝のおメニューは白米、鮭の切り身、味噌汁といった普通の朝飯だ。

「一真、手伝う」

元気な声で貞子が言った。

「お前、料理出来んのか?」 「うん、毎日やってたから。」 「んじゃ、一緒にやるか。」

なんとも仲睦まじい姿だ。

父親は少しニヤけていた。

(生でこんなイベントが見られるとは!)

「よし、出来た。」

なんとも美味しそうな朝飯だ。 「一真。いつもより美味しいじゃない!」

「あの料理だけは天才の一真がいつも以上の味を出すとは!」

「いや、こいつが俺以上にすごかったんだよ。」

「えっそう?普通に作ったけど。」

「あの味は世間一般で言う天才なんだ」

「うう」

少し顔が赤くなった。

(やっぱ可愛ええー)

(二次元に近い少女の笑顔萌え) 「父さん逮捕ー!」

「ええっ、なんで!」

「父さんのその顔はだいたいよからぬ事を考えてる顔だ!」

「うう、何故か否定出来ん。でっでも一真も同じだろ。」

「うう、何故か否定出来ん。」

朝から騒がしい家族だ。

「おっともう行かないと。」

「えっと、今から学校?」

「うん、そうだけど。」

「なら私も行きたい!」

「えっどうやってだよ!」

「私がオバケだってこと忘れてない?」

そう言うと貞子は一真におぶさるように一真の体にへ消えていった。

「えっ!はっ!どういう事!?てか背中が重い」

「女の子に重いは禁句だよ!」 背中からひょこっと顔を出した。 「ごめんなさい。じゃなくてどういう事!?」

「簡単に言うと取り憑いたんだよ。これなら問題ないでしょ。」 「んまぁ確かにバレないけど!」 「ならいいじゃん!」

あまり納得が行かない。

「んーもういいや!貞子、行こっか。」

「うん!」

登校中、重くとも普通に歩き学校へ向かう。

「よう!一真!」

「おはよう一真。」

後ろからチョコビと夜空が肩を叩いた。夜空もいる。 夜空とチョコビは同じマンションなのだ。

「おう、お前ら!」

(一真の友達かなぁ?)

貞子がちょっと嫉妬気味だ。

「一真今日は寝ちゃダメよ」 「無理だと思う!」

「うん、こいつは無理だよ」

(一真となかよさそうな女の子?) またもや嫉妬気味だ。

(なんかさっきより背中が重いような。)

「おい一真、大丈夫か?」

「おっおう。」

と言うかほぼほぼ死にかけた顔なのだが。

「大丈夫ならいいんだけどよ。」 (鈍感かよ!このイケメンは絶対彼女出来ねぇ!)

非リアが非リアに思ったがすごくむなしい。

「おっし着いたぁ。さぁ、睡眠を始めよう。」

「着いた瞬間寝るんだね。」 「お眠のかーくんと呼ばれてるくらいだ!」

「なんでドヤってんのよ。」

「一真、誰とはなしてんの?」

顔を上げると夜空がいた。

「いっいや、多分寝言だよ。」 「寝るの早いよ。」

少し呆れ気味に言われた。

「へいへい。んじゃ、授業始まるまで寝る。」

「授業始まっても寝るでしょ。」ごめいとう。」

「もー。」

夜空におデコを叩かれた。その刹那、背中がすごく重くなった。


"キーンコーンカーンコーン" ホームルームが終わり1時間目の国語。お眠のかーくん発動!貞子は一真の中でしっかり授業を聞いている。

「一真一真。」

「 なんだよ。」

「これってどういうこと?」

「ええとこれはですねぇ・・・ええと」

流石は寝ているだけのことはあるもんだ。

「おい栗井!寝てないと思ったら何独り言ぶ つぶつ言ってんだ!」 先生に指された。 はたから見れば独り言のようだ。

「えっ、あーすんません。んじゃ寝まーす。」

眠そうな声で言った。

「うんそれでいい・・・って寝るなー!!!」

教室中に笑い声が広がった。


"キーンコーンカーンコーン" 1時間目が終わり一真は起きた。

「一真ずっと寝てたね。勉強出来てる?」

「この前の合計120点だったぜ!」

「だからなんでドヤってんのよ。」

「誰と話してんだ?」

一真と貞子の会話の中、チョコビがやってきた。

(やばっ!)

「えーと寝言ですわ。」

「あっそ。」

「チョーコビノート見せて♪」 「へいへい。」

休み時間は大抵こんな感じだ。

「そういや、お前授業中何言ってたんだ?」

(コイツ、どこに目ェつけてんだ。)

「それも独り言かな。」

「でも先生お前寝てないって言ってたよな。」

(鋭い!非常に鋭い!)

「実は・・・」

「実は?」

「俺霊感あって幽霊と話してたんだよ。」

あながち間違ってはいない。 「何言ってたんだよ。ってそういやお前少し中二病だったな。」 「そうそう、っと言ってる間に書き終えたぜ。センキュー。ほんでもって次もよろしく!」

「へいへい。」

その後の授業も同じ感じで気がつけば昼飯の時間。 一真はチョコビと夜空と屋上で弁当を食べている。

「なぁ一真。お前今日あんま寝なかったな。」

「そうだね。えらいえらい。」

夜空によしよしされた。

「やめろよ」

(まぁ貞子が授業中に質問攻撃をしてきたからな。何度かチョコビに怪しまれたし。)

寝るつもりだったが結構疲れた。 そして貞子と作ったお弁当を食べた。 人の気もも知れず、二人は少し嬉しそうだった。

「一真一真、一口一口♪」

急にねだってきた貞子に戸惑った。

「えっどうやって!」

「二人の目をあざむいて!」

何も思いつかなかったので空を指差し「あっUFO!」となんとも古典的な方法を取った。

「えっうっそーどこどこ?」 「UFOがいるの?どこどこ?」

何故二人は引っかかったのだろうか。 その刹那。

「貞子。はいアーン」

「えっ、ア、アーンッ」

なんとも攻撃的な行動だ。 顔が赤くなる貞子を気にせず「美味し?」という攻撃的な発言!小悪魔系男子だ。

「美味し。」

そう言うと貞子はすぐ引っ込んだ。

(ん?なんだ?俺、何か変なことしたかなぁ?)

「おい一真、UFOなんていないぞ!」

「はは、もう行っちゃったのかな?」

チョコビは成績優秀者だがどこか抜けている。

「お前ってなんなのかね。」 「なんだよ一真。急に。」

そうこう話してるうちに食べ終わり夜空は女友達と・・・再度確認するが夜空は男の娘である!すっごく可愛い男の娘である!

チョコビは体育館でバスケの練習。

一真は自分のクラスで寝てる。いわゆる陰キャだ。

「一真は友達と話したりしないの?」

一真に10ダメージ!

「ねぇ一真」

もうやめたげて一真のライフはゼロよ!と言いたくなるもんだ。 「ねぇねぇかずまぁ。」

心にほんの少しだけ傷を負ったので無視して寝る。


"キーンコーンカーンコーン" 5時間目の体育。サッカーだ。なのだが一真は端っこの方で座っている。

お眠のかーくん発動出来ない授業なのだ。

「一真はサッカーやらないの?」 「めんどい」

その刹那一真の方にボールが飛んできた。サッカーだがバスケ部のなので素手でキャッチをした。 「おい一真。サッカーやろうぜ。」

「あんなぁチョコビ。・・・眠い。」

「なんじゃい!」

「それにお前バスケ選手だろ」 「スポーツはなんでも楽しいんだ!」

「あっそ。」

暑苦しいのはなんとも苦手だ。 とりあえず寝た。 一真はサッカーをせずに5時間目終了。


6時間目は社会なのでお眠のかーくん発動! 社会の先生もはもう諦めている。

これに関して貞子は一切質問をしてこない。社会は得意なのだろうか。 この時間は何もせず、貞子も静かなままあっけなく授業が終わった。


終礼が終わり部活。

一真とチョコビは部活の服に着替えて体育館に向かった。一真は元気がない。

「ねぇ一真。元気なさそうだけど」

「部活のチョコビは鬼やで。だれも文句言えず怒鳴られっぱなしや!しかも服絞ったらドバドバと汗が!まぁそんだけやらされんねん!」

関西弁になるほど恐怖らしい。 「おい一真、行くぞ!」

「はいはい」

「あれれー、一真元気ないねぇ」 (お前のせいだろ!)

よりいっそしんどそうに体育館に向かった。 そして部活。予想以上の恐怖か貞子が縮こまってる。 「一真は怖くないの?」

「もう慣れたぜ!」

(このドヤはかっこいい)

貞子は少し赤くなるもチョコビの恐怖にまた縮こまった。

「おい一真。いつもより遅いぞ!」

「はーい」

貞子が取り付いてるが頑張った。 貞子をどかさなかったのは何故だろうか。 休憩に入り全員ヘトヘトだ。 そんな中一真はバスケをしていた。貞子が興味津々な顔をしていたからだ。

「ええとここからだと三点入るんだ。」

「なるほど」

なんとも楽しそうにやっている。 「おい一真。お前どうしたんだ。」

チョコビがやってきた。

「えっああ、まだ元気だから。」 そういうが結構疲れている。

「お前の姿に後輩も感心してるぞ。」

「おっおう。」

「よしお前ら!練習再開だ!」 全員即座にチョコビの元に駆け寄った。

「よしお前ら一真を見習って坂ダッシュ百回だ!」

「俺そこまでしてないのだが!?」

「ヤル気があるか無いかの問題だ。」

全員一真に殺気を与え少し気まずかった。

「ひぇー。」

次々に脱落者が増えてった。 「おいお前ら!情けねえぞ!」 (ひゃ!)

貞子もビビっているようだ。

残っているのは三年生数名。一真も頑張っている。

そして百回目まで走りきった。

「よし今日はここまでだ。解散!」

やっとの思いで部活終了。

「はぁ、俺絶対後輩に嫌われたよ。」

「まぁまぁ、一真かっこよかったよ。」

「えっ、あっありがとう。」

一気に元気になった気がした。 「おーい一真!」

少し浮かれながら荷物を取りに行ってると向こうから恐ろしい部長が来た。

「ん?なに?」

「今日はありがとな。お前のヤル気が後輩にもきいたかもな。」 「殺意しか感じなかったのだが!」

「でも休憩時間にお前が練習していた時は後輩も感心していたぞ。」

「そりゃあどうも。」

二人で話しながら校門へ向かうと夜空が待っていた。

「二人とも、お疲れ。」

「「おう!」」

帰り道はいつもの3人。

ちなみに夜空は美術部。

チョコビは鬼の恐怖が嘘みたいに消え普通の生徒だ。

「ねぇ一真。」

貞子が少し怯えている声でバレ二人にないように話しかけてきた。 「大丈夫だってもうこいつ大人しいから。」

「おい一真。何言ってんだ。」 「なんでもねえよ。」

「あっ、んじゃ俺はこれで。」 「おう、またな。」

三人がわかれて帰って行った。


「貞子。」

「はぁ、はぁ、」

「ん?おい貞子。」

「ふぇ、あっ、なに?」

「あいつらとわかれたから普通に話せるけど何やってたんだ?」

少し顔が赤くなっていた。

「いっいや何も!」

「あっそ」

(本当に何やってたんだ?まっいっか!)

それから二人でたわいもない話をしながら帰った。


そして帰宅し一真はベットに倒れ貞子は一真の中から出てきた。「なぁ貞子。お前にとって今日は茶番みたいなもんじゃね」

「ううんすごく楽しかったし、いい収穫もあったし。」

「いい収穫?」

「えっ、あっ、なんでもない」 「なんかすごく怪しいんですけど!?」

疲れているのでもはやしっかり会話出来る元気はない。

一真は早めに晩ごはんを食べた。晩飯は母親の役目だ。

「おい一真。どうだったよ学校は?」

貞子が急に赤くなった。

「んまぁ。いつも通りだったかな。」

(アーンしたくせにぃ)

「本当かぁ?なんかイベント的なことがあったんじゃないのか?」 「あのな父さん。リアルと理想は違うの。」

「はーい。でもあったっていいじゃん。」

「ん?なんの話しぃ?」

「お前は分からなくてよろしい。」

「あのね、この馬鹿どもは・・・」 「わわ!母さん言うなー!」

家族仲良く会話をし、ごちそうさました。そして遅めの入浴。

「今日はいつになく疲れたなぁ。」

服を脱いで浴室に入る。

「えぇっ!」

中には貞子がいた。

「あっ貞子悪い入ってるとは、」 人生初と言っていいほどのスピードで浴室から出ていった。

「まって一真。寒いし入っていいよ」

「えっ!」

思いがけないお風呂イベントに動揺し「んじゃタオルを巻いてくれ」とタオルをわたし風呂に入った。

お互いにドキドキしのぼせかけていたが出ることはなかった。

そうアニオタなら分かるだろう。一真もオタクとして美少女とのお風呂イベントは夢のまた夢なのだ!決して出るなど有り得んのだ!

(やっべぇ、最初っからクライマックスかよ!)

「ね、ねぇ。一真ってあんなにキツイ部活いつもやってるの?」 「あっ、ああ。」

「すごいね。」

「それほどでも。ははっ。」

また会話が止まる。

「俺先頭洗うな。」

「うん。」

すごくレアなイベントなのでさっさと済ませまた湯に浸かる。

そして貞子にシャワーを渡した。 ゆっくりしていると貞子がこっちを見た。

「一真髪長いから洗うの手伝って」

「えっ、えーー!」

「ダメ?」

(上目遣いできたか!可愛すぎる!やべぇ鼻血出そう。)

一真は赤くなりながらも「わかった」と貞子の後ろへ回った。

「んじゃやるぞ。」

「う、うん。」

一真はいまとんでもないイベントにたたされてるのだ。恥ずかしさを隠しながら頑張っている。 一方で貞子も顔が赤い。 そしてドキドキしながらも洗い終わり、風呂から出た。 お風呂イベント終了。 「一真ドライヤーしていい。」 「ああ、いいぞ。はいドライヤー。」

(こんな長いのに。どれくらいで乾くんだよ。)

「なぁ貞子。髪切らないの?」 「切ったら目が隠れなくて仕事にならないから。」

「仕事って、ひっ人を殺すのか?」

「いいや。まぁ最終的には死ぬだろうけど呪うだけ。不幸続きに。どう、私のこと嫌になった?」 「んなことねぇよ。俺はそもそも人間嫌いだし、それに不幸なんてもう一生分感じたよ。」

「一真?」

「あっああわりぃ。俺、先部屋戻っとくな。」

「うん。」

風呂から上がり2人は部屋でゲームをしている。

「今のゲームって難しい!」

「お前いつ生まれたんだよ。」 「1957年だけど。」

「えっ、そうなの?」

少し驚いた。幽霊になってから何年経つのだろうか?

「よし次は勝つ。」

「ゲームでは俺に勝てまい。」

ゲームは意外と楽しそうにプレイしていた。

「ふわぁ、もう寝るか。」

「うん、そうだねー。」

布団を敷いて就寝。

「一真、おやすみ。」

「おやすみ。」

夜中、一真は目を覚ました。 「ん?なんだぁ。」

何故か朝と同じ違和感を覚えた。 「まさか。」

一真が布団をめくって見ると貞子が何故かベットで寝ていた。いわゆる添い寝だ。

(さ、貞子さん!何してんすか?てかお前体冷たいな。ってなに俺は貞子の体触ってんだー!!!でも添い寝イベントもレアだな。って俺は何考えてんだー!)

「かずまぁ、えへへー。」

(寝言だよ!可愛すぎんだよ!)

すると今度は抱きしめられた。 (まっまっマジですかー!やっやば、俺の如意棒が振り切るぜ。引っ込め、そうだ、その調子で引っ込め!)

なんだかんだ考えたがそのまま寝た。 そして今日が終わった。

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